はちみつはその多くの薬効により、何世紀にも渡り自然療法として使われてきました。
英国では、「はちみつの歴史は人類の歴史」ということわざがあり、はちみつの重要性がよくわかります。
ある研究によると、はちみつの抗真菌性は抗真菌薬と同等の効果があると判明しました。
はちみつの最大限の恩恵を受けるためには、ニュージーランドに自生しているマヌカの花からとれるマヌカハニーを食べることです。
マヌカとはマオリ語で復活の木や癒しの木を意味します。
マヌカハニーは医療用としても利用されており、数々の薬効が認められています。
メチルグリオキサールという有効成分が入っていますので、非常に高い殺菌作用と抗菌作用が期待されています。
それでは、マヌカハニーについて見ていきましょう。
Contents
マヌカハニーとは
ニュージーランドに自生しているマヌカの花から採れるはちみつのことをマヌカハニーと言います。
ニュージーランドの先住民であるマオリ族は、マヌカについて、「聖なる癒しの木」や「復活の木」と呼んでいて、その高い薬効から、病気の治療に使用していました。
マヌカハニーの8つの驚きの効能!
①やけどや傷の治療に役立つ
マヌカハニーは、古くからやけどや傷の治療に使用されてきました。
実際に2007年には、マヌカハニーは創傷治療の選択肢としてアメリカ食品医薬品局(FDA)に承認されています。
マヌカハニーは、抗酸化作用、抗炎症作用、抗菌作用があるため、創傷治癒を促進し、やけどをしている患者の痛みを和らげることが示されています。
②喉の痛みを和らげる
マヌカハニーは、抗ウィルス作用や抗菌作用があるため、炎症を抑え喉の痛みを緩和する働きがあります。
マヌカハニーは喉の痛みを引き起こす細菌の増殖を止めることが示されているので、スプーン1杯食べることで、多くの方が喉の痛みが緩和を実感しています。
アメリカ国立がん研究所では、化学療法による喉の炎症の治療に使用することも承認されています。
③口腔の健康
すべての病気は口の中で始まると言われています。
口の中の細菌が影響することで全身の病気に関係しています。
口の中は確認されているだけでも500種類以上の細菌がいます。
その数は数千億とも言われており、驚くことに肛門の方が口中より細菌が少ないです。
口の中にいる細菌によって引き起こされる病気が虫歯と歯周病です。
マヌカハニーは歯肉炎や虫歯を引き起こす可能性がある口腔細菌の増殖を抑制します。
甘いものを食べると虫歯になりますが、マヌカハニーは精製された砂糖とは違い、虫歯を引き起こすことは示されていません。
④消化器系のバランスを整える
SIBO(小腸内細菌異常増殖症)、胃酸減少、胃酸逆流の3つの症状の共通の原因であるクロストリジウム・ディフィシル菌対して、マヌカハニーが有効であることが最近の研究でわかってきました。
クロストリジウム・ディフィシル菌は、慢性的な下痢や便秘や腸の炎症を引き起こす細菌感染症の一種になります。
マヌカハニーは天然の抗生物質として働き、その強力な抗菌作用は、消化器系のバランスを整えるのに役立ちます。
⑤過敏性腸症候群(IBS)と炎症性腸疾患(IBD)
マヌカハニーを定期的に摂取することで、過敏性腸症候群(IBS)と炎症性腸疾患(IBD)を軽減できることが示されています。
マヌカハニーは、過敏性腸症候群(IBS)と炎症性腸疾患(IBD)のひとつである潰瘍性大腸炎のラットの炎症を軽減することが証明されています。
⑥感染症の治療に役立つ
院内感染の代表的な原因菌であるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 (MRSA)や、抗生物質に耐性を持つ「スーパーバグ」により、毎年多くの方が命を落とし、体の一部を失ってしまっています。
近年、このような感染症は驚くほど広がっており、抗生物質を使用するリスクを考えなくてはいけないところまできているのではないでしょうか。
一部の研究では、マヌカハニーを定期的に使用することで、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 (MRSA)を自然に抑制できると示唆されています。
マヌカハニーは、抗生物質の代用として使用できる可能性があります。
天然の抗生物質については、下記を参考にして下さい。
⑦ニキビの改善
ニキビは一般的にホルモンバランスが変化することにより、なることが多いですが、偏った食生活、ストレス、細菌の増殖も関連しています。
マヌカハニーは抗炎症作用があるため、ニキビに伴う炎症を軽減すると言われています。
しかし、マヌカハニーのニキビに対しての治療能力についての研究は非常に限定的なため、更に研究をする必要はあります。
ニキビができている部位に対して、直接マヌカハニーをぬり数分間そのままにしてください。
その後、水で洗い流してください。
⑧睡眠を改善する
睡眠不足は心身に影響を与えます。
睡眠不足は、アルツハイマー病、肥満、糖尿病、心血管疾患、潰瘍性大腸炎、前立腺癌など多くの病気と関連しています。
また米ランド研究所によれば、日本の睡眠不足による経済損失は1380億ドル(約15兆円)と述べています。
マヌカハニーは、睡眠の手助けをするため、深い睡眠をすることができます。
寝る時に、牛乳にマヌカハニーを入れて飲むと、脳内からメラトニンが分泌され、深い眠りへつながります。
マヌカハニーの選び方!「UMF」と「MGO」とは
マヌカハニーを選ぶ時に、大切になるのが抗菌作用を表す「MGO」と「UMF」というグレードです。
つまりマヌカハニーには、格付けがあるためあなたの目的により選ぶマヌカハニーも変わってきます。
「UMF」とは
「UMF」はUniq Manuka Factor(ユニーク・マヌカ・ファクター)の略です。
ニュージーランドのUMF協会認定品にのみ表示することができる表記になります。
これは抗菌作用の強さを表し、UMF5+〜UMF25+までありランク付けされています。
数字が大きい方が抗菌作用が高くなります。
「MGO」とは
「MGO」はMethylglyowal(食物メチルグリオキサール)の略です。
ニュージーランドのマヌカヘルス社の登録商標になります。
数値は抗菌作用の強さを表し、mgo83+〜mgo1200+まであります。
こちらも数字が大きい方が抗菌作用が強くなります。
グレードと選ぶポイント
UMF | MGO | 抗菌効果 |
5+ | 83+ | 低 |
10+ | 263+ | 中 |
12+ | 356+ | 高 |
15+ | 514+ | 高い★ |
18+ | 696+ | 高い★★ |
20+ | 829+ | 高い★★★ |
24+ | 1050+ | トップ |
UMF:5+~10+、MGO:83+~263+のグレードは栄養補給として。
UMF:10+~15+、MGO:263+~514+のグレードは普段の健康管理に。
UMF:15+~18+、MGO:514+~829+のグレードはウィルス予防や対策として。
UMF:18+~25+、MGO:829+~1200+のグレードは感染症発症時に
マヌカハニーの食べ方
マヌカハニーの最大のメリットを受けるために、1日あたり大さじ1〜2杯のマヌカハニーを摂取してください。
食事前や就寝前など空腹時に摂るのがよいです。
マヌカハニーの注意点と副作用
はちみつは本来あまり熱には強くありませんので、できればそのまま食べた方が良いです。
金属のスプーンはマヌカハニーの有効成分であるメチルグリオキサールの活性を弱めてしまうかもしれませんので、木や陶器などのスプーンを使用しましょう。
直射日光が当たらない、冷暗所で保管してください。
マヌカハニーは糖が含まれていますので、糖尿病や血糖値に問題がある場合は、摂取量には注意してください。
はちみつにアレルギーを持っている方は控えて下さい。
皮膚に使用する場合は、パッチテストを必ず行うようにしてください。
乳児ボツリヌス症のリスクがあるため1歳未満の赤ちゃんには食べさせてはいけません。
最後に
マヌカハニーは、通常のはちみつよりは、その希少性や効能から高価になります。
私は天然の抗生物質だと思って風邪を引いた時に食べるようにしています。
マヌカハニーは医療用にも使用されています。
マヌカハニーを常備することで、緊急の際の薬箱だと思い安心できるところもあり、私は重宝しています。
マヌカハニーはグレードがありますので、あなたの用途に合わせたものを選んでみてください。
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