生姜は何千年もの間、民間療法として使用されてきました。
哲学者のピタゴラスは生姜を消化の促進として使用し、古代ローマ人は食中毒の薬として使用していました。
またインドでは紀元前300~500年前には保存食や医薬品として使われていました。
13世紀から14世紀では、生姜1ポンドと羊は同じ価格でした。
インドの伝統医学であるアーユルヴェーダでは生姜は、「神からの治療の贈り物」とされています。
現代では医師が処方する漢方薬の約70%に生姜が用いられているほど、漢方薬と生姜は密接に関わっています。
薬効の高い生姜とジンジャーオイルは、ほぼ同じような利点を持っています。
生姜についての詳しい記事は下記を参考にして下さい。
それではジンジャーオイルについて見ていきましょう。
Contents
ジンジャーオイルの効果効能8選!
①吐き気の緩和
生姜は船酔いなどの吐き気の軽減に長い間使用されていて、薬と同等の作用があることがわかっています。
ジンジャーオイルは手術後の吐き気の緩和に役立ち、薬の量を減らすことができました。
またわずかな時間ですが、鎮痛作用もあるため手術後の痛みを和らげる手助けをします。
②胃の不快感を軽減
ジンジャーオイルは消化不良、下痢、けいれんを軽減するのに最適です。
Journal of Basic and Clinical Physiology and Pharmacologyに掲載された2015年の動物実験では、胃潰瘍ができたラットにジンジャーオイルを用いたところ、潰瘍が85%を抑制しました。
③去痰作用
ジンジャーオイルは、風邪、インフルエンザ、喘息、咳、気管支炎に対して有効です。
気管や気管支にたまった痰を除去する去痰作用もあります。
④痛みを和らげる
ジンジャーオイルの有効成分は、「ジンジベレン」であり抗炎症作用があります。
ジンジベレンは痛みを軽減する能力があるため、筋肉痛、関節炎、頭痛などを和らげることができます。
⑤不安を軽減
ジンジャーオイルは、不安や落ち込んでいる気分を和らげる働きがあります。
ディフューザーで部屋に拡散し、気分をリフレッシュしましょう。
⑥コレステロールを下げる
ジンジャーオイルは、コレステロールを下げる働きがあります。
Journal of Nutritionに掲載された動物実験では、マウスに生姜の抽出物を10週間与えたところ、コレステロールが大幅に下がりました。
⑦抗菌作用
ジンジャーオイルは、抗真菌作用、抗菌作用があるため、大腸菌や黄色ブドウ球菌などの病原菌に対して有効です。
⑧天然の媚薬
ジンジャーオイルは、天然の媚薬であるため性的欲求を高めます。
生姜は体を温める働きがあり血流を良くします。
そのためインポテンツの自然な治療法として役立ちます。
ジンジャーオイルの注意点、副作用
アメリカ食品薬品局(FDA)によると、ジンジャーオイルは一般的に安全であるという認識にため副作用はほとんど報告されていません。
妊娠初期や子供は使用を控えて下さい。
妊娠中、授乳中の使用は、医師に相談するようにしてください。
糖尿病や高血圧の薬を飲んでいる方は控えて下さい。
人によって皮膚への炎症や刺激を起こす場合がありますので、パッチテストを行ってから使用してください。
肌に使用する場合は、ココナッツオイルやホホバオイルのようなキャリアオイルで希釈してから使用してください。
精油はペットにとっては良くない場合がありますので、ディフューザーを使う時はよく確認するようにしてください。
最後に
生姜は中国最古の薬物学書である「神農本草経」に生薬として書かれています。
現代では世界中で、食、漢方、化粧品、サプリなど幅広く利用されています。
多くの方が生姜を食べることはあっても、精油として利用している方は少ないかもしれません。
急な吐き気、頭痛、筋肉痛などを対処することもできるため、常備しておいてもよいかもしれません。
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