炎症は多くの病気の原因になることを知っていますか?
炎症とは体を守るために、その部位が熱を持ち赤くはれたり痛んだりすることです。
これは、生体防御反応のため起こることになりますが、皮膚炎、関節炎、肺炎など「〇〇炎」がつく病名は、その部位に炎症が起こしているためです。
炎症を抑えるためには、食べ物に気をつけることが大切ですが、最も手軽にできる方法がお茶を飲むことです。
それでは、炎症を抑えるために飲むべきお茶を5つ見ていきましょう。
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炎症を抑えるために飲むべきお茶5選!
①緑茶
近年、日本茶が世界的にブームになっています。
イギリスの世論調査会社YouGovによると、アメリカの18歳から29歳の世代ではコーヒーと同じ割合でお茶が飲まれているようです。
緑茶は抗炎症作用と抗酸化作用があることが多くの研究でわかっています。
それは緑茶に含まれている成分であるカテキンがあるからです。
カテキンは、炎症を引き起こすフリーラジカルとの戦いを助ける役割を持ちます。
カテキンは4種類あります。
・エピカテキン(EC)
・エピガロカテキン(EGC)
・エピカテキンガレート(ECG)
・エピガロカテキンガレート(EGCG)
この4種類のカテキンの中で最も健康効果、抗酸化作用が高いのが、エピガロカテキンガレート(EGCG)であり、近年急速に医学論文の数が増えています。
②カモミールティー
ヨーロッパでは、古くから民間治療薬として使用されており、その鎮静作用により不安の軽減やアレルギーに役立つことが知られています。
カモミールティーは抗炎症作用があるため、痛み、腫れ、炎症などを軽減するのに役立ちます。
また精油などで局所的に使用することができます。
カモミールの精油は抗炎症作用と抗菌作用があるため、湿疹、皮膚炎、にきびなどを和らげ肌の状態を良くすることが知られています。
また皮膚の代謝を高めてくれるため、肌の老化を遅らせ、若々しく保つことができます。
その理由から多くの化粧品の成分として配合されています。
キク科の植物にアレルギーがある場合は、アレルギーがでる場合がありますので注意してください。
③ジンジャーティー
インドの伝統医学であるアーユルヴェーダでは生姜は、「神からの治療の贈り物」とされています。
生姜に含まれている代表的な成分であるジンゲロールには、強力な抗炎症作用があります。
また、ジンゲロン、ジンゲロールショウガオールなどの成分は、血管を広げ血流を良くし体を温めます。
ジンジャーティーを飲むことで、炎症を抑え糖尿病、癌、消化、コレステロール、風邪、インフルなどから身体を守ります。
④ペパーミントティー
ペパーミントは抗炎症作用のほか、抗菌作用、鎮痛作用、消化促進作用があります。
特に、過敏性腸症候群(IBS)の改善に役立つことが知られています。
また、風邪、インフルエンザ、咳、喉の痛み、副鼻腔炎、喘息、気管支炎などの呼吸器系の問題解決に役立ちます。
⑤ウコン茶
ウコンは多くの健康上の利点があり、現在では約7,000件以上の研究が実施されています。
また、ウコンの効果は医薬品と同等であるだけではなく、ウコンの方が特定の処方薬よりも優れていることが研究により報告されています。
伝統医学のアーユルヴェーダ、漢方、インド料理などに使われているウコンの主成分がクルクミンです。
ウコンに主成分であるクルクミンは、強力な抗炎症作用があり、炎症を抑えることが示されています。
その抗炎症作用は素晴らしく、Jounal Oncogeneでの研究ではクルクミンがアスピリンやイブプロフェンなどの薬よりも効果的であると発表しました。
お茶を飲む際の注意点
これらのお茶を飲み、アレルギー、かゆみ、腫れ、じんましんなどがでた場合は飲むのを止めて下さい。
飲みすぎも、下痢などの症状がでることもありますので注意してください。
基本的に1日に1~2杯が目安になります。
何か問題が起きた場合は、必ず医師に相談するようにしてください。
世界は脱アルコールに向かっている
今後お茶の市場は拡大していくと思われます。
今の若者は酒を飲まない人が多く、酒離れが進んでいます。
しかし、この脱アルコール現象は日本だけではありません。
ニューヨークでは、アルコールを扱わない「Sober Bar(ソバーバー)」と呼ばれるお店が増えています。
さらにイギリスでも、「1月は禁酒月間」というDry January(ドライ・ジャニュアリー)が定着しつつあります。
このように世界を見てもアルコールフリーの市場が大きくなってきており、お茶はこれから非常に注目を浴びる飲物になっていくことが予想されます。
酒の代替の飲物が英語でも通じる「TEA」や「CHA」になる可能性が高くなります。
そして世界は酒のような物質的ものから、明らかに精神的なものにシフトしています。
茶は文化であり哲学として理解されています。
例えば抹茶は禅の教えと共に日本にやってきて、茶道という日本独自の文化に発展していきました。
茶道は人生の物語が包括されています。そして茶道と比較されるのが武士道です。
「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」
この言葉は山本常朝が武士としての心得を口述した葉隠の一説です。
つまり武士道は「死」にフォーカスした死生観を説いているのに対し、茶道はどのように生きていくかという「生」にフォーカスしたものと言えます。
生と死は表裏一体であり、茶道と武士道も表裏一体であると考えることができます。
茶が物質的なものではなく、精神性であることが理解できます。
世界は数百年間、西洋を中心として文化や歴史を作ってきました。
しかし西洋の文化が限界であると悟った人々は、精神性を求めそれをお茶という形で表現したいと考えているのかもしれません。
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