クラリセージは南フランス原産のハーブであり、初夏に白や薄紫色の花を咲かせ、まるで女性の美しさを表したような姿をしています。
クラリセージの甘い香りは、幸福感をもたらし、気持ちを高揚させる働きがあります。
中世ヨーロッパでは、クラリセージの種子から採れる粘液を、目の疲れや洗浄に用いられていました。
女性らしさを感じるクラリセージは、女性ホルモンに似た働きをする成分があるため、女性特有の問題を解決してくれます。
その他にも、抗うつ作用、不眠症、頭痛、痙攣、血圧などに対しても効果的です。
それではクラリセージの効果効能を9つ見ていきましょう。
Contents
クラリセージの効果効能9選!
①抗うつ作用
Journal of Ethnopharmacologyで発表された2010年の研究では、ラットに対して精油がストレスや鬱に対してどのような働きがあるか調べました。
使用された精油は、クラリセージ、ラベンダー、カモミール、ローズマリーなどです。
この結果、クラリセージオイルが最も抗ストレス作用があることを見出しました。
そして研究者は、クラリセージオイルがうつ病の効果的な治療方法になり得ると結論づけました。
②月経の不快感を緩和
クラリセージは、ホルモンバランスをとり月経周期を調節する働きがあります。
またクラリセージは鎮痙作用があるため、けいれん、鼓腸、PMS(月経前症候群)、頭痛、腹痛なども緩和します。
クラリセージと鎮痛剤であるアセトアミノフェンを比較した研究では、月経痛の軽減はクラリセージの方が効果的でした。
③分娩を促す
クラリセージは妊婦をリラックスさせることから出産時に用いられことがあります。
イギリスのオックスフォード・ブルックス大学で行われた研究では、8年間、8058人の女性の参加し陣痛と精油の影響を分析しました。
アロマテラピーが分娩中の不安、恐怖、痛みを軽減することがわかっていますが、特にクラリセージオイルとカモミールオイルが最も出産時の痛みを軽減することがわかりました。
④不眠症の対策
日本人の約20%が不眠に悩まされています。
そしてその中の3~5%の人が睡眠薬を飲んでいると言います。
クラリセージは、鎮静作用があるためストレスや不安を軽減します。
そのため、自然に眠りにつくことができ、不眠症にとって良い選択肢になります。
⑤血圧を下げる
Journal of Alternative and Complementary Medicineに発表された研究では、クラリセージオイルの吸入が血圧を下げることがわかりました。
動物実験の研究では、餌にクラリセージオイルが加えることで、不安が軽減することがわかりました。
⑥抗炎症作用
Journal of Ethnopharmacologyに発表された研究では、クラリセージの抽出物をラットに与えたところ、抗炎症作用があることを見出しました。
⑦抗菌作用
抗菌作用を調べた2015年の研究によると、クラリセージオイルが試験した全ての菌株に対して有効であることがわかりました。
またクラリセージオイルは大腸菌の増殖を減少させることが見出されました。
⑧性的欲求を高める
クラリセージオイルは、天然の媚薬として知られ性的欲求を促進する働きがあります。
研究では男性も女性も両方とも有効であることが示されています。
⑨頭皮のケア
皮脂を抑える働きがあり、フケを抑えることができます。
また髪の成長の促進する働きがあります。
クラリセージオイルの副作用と注意点
妊娠中、生理中、幼児、ホルモン治療中の場合は使用しないでください。
鎮静作用が強く、集中力を減退させるため、集中力を使う車の運転や勉強の時などは控えて下さい。
アルコールは酔いを増幅させることがあるため、控えて下さい。
人によって皮膚への炎症や刺激を起こす場合がありますので、パッチテストを行ってから使用してください。
肌に使用する場合は、ココナッツオイルやホホバオイルのようなキャリアオイルで希釈してから使用してください。
精油はペットにとっては良くない場合がありますので、ディフューザーを使う時はよく確認するようにしてください。
最後に
クラリセージオイルは、月経前症候群や更年期障害などの女性特有の症状緩和に役立ちます。
そしてクラリセージの主成分の酢酸リナリルが多く含まれているため、強力な鎮痛作用、抗炎症作用、抗菌作用、神経バランス回復作用があります。
鎮静作用が強いので、リラックスするには良いですが、集中力が減退する可能性が高くなりますので注意が必要になります。
上手にクラリセージと付き合ってみてください。
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