スモーキーでエキゾチックな香りがするミルラ。
ミルラは日本語で没薬(もつやく)と呼ばれます。
ミルラの歴史は古く、イエス・キリストの誕生の際に東方の三賢人が黄金やフランキンセンスとともに献上したと言われています。
宗教儀式には欠かせないもので、エジプトでは朝にフランキンセンス(乳香)、昼にミルラ(没薬)が焚かれていました。
防腐作用があるためミイラ作りに使われてきました。そのため、ミイラの語源はミルラだという説があります。
ミルラオイルは、心を落ち着かせ、身体の不調にも対応できる精油になります。
それではミルラオイルの8つの効果効能を見ていきましょう。
Contents
ミルラオイル(没薬)の効果効能8選!
①リラックス効果
ミルラオイルは、「静寂の精油」という言葉が似合います。
その名が示す通り、不安、緊張、気分の落ち込みを和らげます。
瞑想をするのに向いている精油です。
②抗菌作用
古代エジプトでは、ミイラの保存にミルラを使用していました。
宗教儀式などでフランキンセンスとミルラが焚かれていたのは、空気の浄化作用があるためです。
また伝染病の蔓延を防ぐために礼拝などで焚かれていました。
研究によると、フランキンセンスとミルラを焚くと、空気中の浮遊菌が68%減少することがわかりました。
③歯周病の予防
ミルラは抗炎症作用と抗菌作用を有しているため、歯周病、歯肉炎、口内炎などの炎症を和らげます。
そのためミルラは、歯磨き粉やうがい薬などの成分に使用されることがあります。
④風邪や咳の緩和
ミルラオイルは風邪、咳、のどの痛みを緩和します。
症状を和らげ、去痰作用を持ちます。
⑤消化器系の問題を緩和
ミルラオイルは、胃の不調、消化不良、下痢などの問題を和らげることができます。
⑥肌の健康
ミルラは皮膚の細胞を活性化させる作用があるため、創傷を治し、炎症を静める作用があります。
あかぎれ、ひびわれ、ストレッチマークなどにも役立ちます。
⑦痛みの緩和
ミルラオイルには、脳が一時的に痛みを和らげる成分が含まれているため、頭痛や関節炎などの痛みの緩和につながります。
しかし、これらの痛みの緩和については、まだ多くの研究が必要な段階です。
⑧抗酸化作用
ミルラオイルには酸化ストレスを防ぐ強力な抗酸化作用がある可能性があります。
動物実験では、ミルラの強力な抗酸化作用のおかげで、肝臓を保護するのに役立ちました。
しかし、こちらも同様に、人に対しての研究はまだまだ必要です。
ミルラオイルの使い方
ディフューザーを使用し部屋に拡散させてください。
ティシュや布に数滴垂らし吸入することもできます。
またお風呂に数滴垂らして使用してください。
キャリアオイルで希釈し、肌に塗ることができます。
ミルラの高い抗酸化作用により、アンチエイジング、肌の健康が保たれます。
目や耳などの敏感な場所は避けて使用してください。
ミルラオイルはエキゾチック系の香りやフローラル系の香りと相性が良いです。
そのため、フランキンセンス、レモン、ラベンダー、イランイラン、ゼラニウム、サンダルウッドなどの精油と相性が良いです。
特にフランキンセンスオイルとの相性は抜群です。
フランキンセンスオイルについては下記を参考にしてください。
ミルラオイルの副作用
・皮膚刺激が起きる場合がありますので、パッチテストをしてから試してください。
・肌に使用する時は、キャリアオイルで希釈してから使用してください。
・子供や妊娠中、生理中の場合は使用しないでください。
・ミルラオイルは、血を薄くする効果があるため、血液凝固の薬を使用している方は避けて下さい。
・ミルラオイルは、血糖値を下げる可能性があるため、糖尿病の方は使用をお勧めしていません。
・ミルラオイルは、心拍数に影響を与える可能性があるため、心臓に問題がある方は控えて下さい。
・糖尿病、心臓病、その他の病気を抱えている方は、必ず医師の相談のもと判断してください。
最後に
ミルラは聖書にも登場する重要なものでした。
ミルラオイルは今日でも様々な病気に使われ、心をリセットするために多くの方が使用している精油のひとつです。
瞑想に最適な精油のため、心を統一したいときはミルラオイルを試してみてください。
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