力強いスパイシーな香りが特徴のクローブは、東洋でも西洋でも医療の用途として何世紀にも渡り使用されてきました。
日本語では、丁子、丁字(ちょうじ)と呼ばれ、漢方薬の原料としても使用されます。
クローブは、蕾を乾燥させたものから精油を作ります。
そのクローブオイルの最もよく知られている用途が、歯の痛みを軽減することです。
これは、歯磨き粉メーカーも、クローブオイルが歯痛や腫れを軽減することを理解しています。
歯科でも居所麻酔などにも使用されることから、「歯医者さんのハーブ」とも言われています。
その他にも、クローブオイルには強力な抗炎症作用があるオイゲノールが含まれているため、多くの問題を解決することができます。
それではクローブオイルの15個の効果効能と副作用を見ていきましょう。
Contents
クローブオイルの効果効能15選と使い方
①歯痛を軽減する
クローブオイルの用途として多いのが、うがい薬や歯磨き粉のようなデンタルケア製品です。
歯科でも居所麻酔などにも使用されることから、「歯医者さんのハーブ」とも言われています。
クローブオイルは、歯痛、歯茎の痛み、口内炎に非常に効果的です。
小さじ1杯のオリーブオイルと2〜3滴のクローブオイルを混ぜ、綿棒につけてください。
歯痛のある場所で、綿棒を噛んでしばらくおいてください。
またコップ1杯のぬるま湯に、クローブオイルを数滴垂らし、うがいをすることで口臭を対策することができます。
②ニキビの治療
クローブオイルは、オイゲノールという成分を含んでいるため、抗菌作用があります。
そのため、クローブオイルはニキビを治療するのに推奨されています。
ニキビの治療のために、大さじ1杯のココナッツオイルとクローブオイル数滴を混ぜ、綿棒で患部に湿布してください。
また、ココナッツオイルの代わりに生の蜂蜜も使うことができます。
③肌を良くする
クローブオイルに含まれるオイゲノールは、肌への血流を増加させる働きがあるため、肌を若く見せることができます。
クローブオイルとキャリアオイルを混ぜ、洗顔や保湿として使用することができます。
しわ、シミ、たるみを対策するために、多くの商品にクローブオイルは添加されています。
④カンジダと戦う
クローブオイルに含まれているオイゲノールとカルバクロールは、抗カンジダ作用と抗真菌作用があります。
Oral Microbiology&Immunologyに発表された研究では、他の抗真菌薬と比べて抗真菌抗生物質の「ナイスタチン」と同等の効果が確認されています。
また腸内の寄生虫の浄化にも役立つことが知られています。
⑤免疫を強化する
クローブオイルには、強力な抗菌作用と抗ウィルス作用があるため、体内のフリーラジカルを除去します。
そのため免疫を強化し、病気に対する抵抗力を高めます。
⑥ストレスを軽減
クローブオイルの強いスパイシーな香りは、ストレスを和らげ、身体的、精神的な疲労を楽にします。
多くの文化圏でストレスを和らげるために、クローブオイルを用いてマッサージをしてきました。
⑦頭痛を和らげる
クローブオイルは、頭痛の原因のひとつである血管の緊張を和らげるため、頭痛を緩和することができます。
小さじ1杯の海塩、小さじ2杯のココナッツオイル、2〜3滴のクローブオイルを加え、額にマッサージしてください。
⑧呼吸器系疾患を和らげる
クローブオイルには、鼻腔やのどをきれいにする働きがあるため、風邪、咳、喘息、副鼻腔炎、気管支炎などの呼吸器系疾患を和らげることができます。
⑨消化不良を助ける
クローブオイルは消化不良や胃の問題を解決するための、最も古い治療として知られています。
クローブオイルに含まれているオイゲノールは、消化不良や胃の問題だけではなく、しゃっくりや乗り物酔いにも役立ちます。
⑩胃炎や潰瘍を防ぐ
動物を用いた2011年の研究では、クローブオイルが胃を保護する作用と抗潰瘍作用があることを発見しました。
クローブオイルのオイゲノールが、消化管の内側を保護し、胃炎や潰瘍を防ぐのに役立ちます。
⑪吐き気を軽減する
クローブオイルは、吐き気や嘔吐を和らげるのに役立ちます。
ボトルから直接ニオイを嗅ぐか、ディフューザーで部屋に拡散させてください。
⑫髪の成長促進
クローブオイルは、頭皮の血行を促進し、髪の成長に役立ちます。
大さじ1杯のココナッツオイルと数滴のクローブオイルを混ぜ、塗ることで脱毛を防ぎ、髪の成長を促進させます。
⑬性欲を高める
クローブオイルは、血液循環を良くするため、性欲を高める自然な方法です。
また早漏を防ぐことが知られています。
⑭コレラの予防
クローブオイルを水で希釈したものが、コレラの予防として伝統的に使用されてきました。
⑮虫よけ
クローブオイルは、虫よけとして作用します。
蚊を近づけさせないために、部屋の周りに数滴のクローブオイルを垂らして使用していました。
水とクローブオイルを混ぜ合わせたら、天然の虫除けスプレーの完成です。
クローブオイルの副作用
・血液凝固薬を飲んでいる場合は、血液凝固に影響があるため、使用を控えた方が良いです。
・肌に塗る場合は、皮膚刺激が起こる場合があるので、パッチテストをしてから行うようにしてください。
・原液のまま、肌に塗るのは皮膚刺激が起こる可能性があります。
・妊娠中、授乳中、子供の使用は控えて下さい。
・セラピーグレードの精油や、治療レベルで使用できる精油を選ぶようにしてください。
・精油はペットにとっては良くない場合がありますので、ディフューザーを使う時はよく確認するようにしてください。
最後に
食品中の抗酸化の強さをはかるため、ORACスコアという指標を用いられます。
クローブは、ORACスコアにて290,283という驚異的な数字を出しています。
例えば、ブルベリーが4,669、バジルが4,805という数値です。
アメリカ農務省によると、最も抗酸化作用のあるハーブはオレガノだと述べていますが、そのオレガノの数値が175,295です。
クローブの抗酸化作用がどれだけ強力かが理解できると思います。
強力な抗酸化作用があるため、これだけの多くの問題を解決することが可能です。
色々と対処できる精油ですので、1本常備しておくだけで安心できますね。
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