医学の父として知られるヒポクラテスはこのような言葉を遺しています。
「人は自然から遠ざかるほど病気に近づく」
古くから人は自然と一体となり生活してきました。
太陽や月のリズムに合わせた生活様式は、心身のバランスを整えます。
しかし、経済成長が著しく発展した現代の都心では、緑の少ない環境で1日を過ごすことが多くなります。
近年、自然欠乏症候群という症状が話題になっているのを知っていますか?
自然欠乏症候群とは、自然から遠ざかっている生活習慣が心身の不調につながることを指します。
症状として不眠、慢性疲労など理由のわからない不調に悩まされます。
自然欠乏症候群は、実際正式な病名ではありませんが、まず、体がだるいなどの全身の倦怠感を感じ、病院でも正常の結果がでます。
症状が悪化するとうつ病のような症状がでてきます。
自然欠乏症候群はどのような対策があるのでしょうか?
7つの対策方法を見ていきましょう。
Contents
自然欠乏症候群を改善する7つの方法
自然欠乏症の症状を改善するためには、自然に触れるような生活を送ることが理想ですが、現代社会では難しいところもあります。
だからこそ、まずはできることから生活に取り入れていくようにしましょう。
①日の出と日没を意識した生活
人間にはホルモンに基づいた体内時計が備わっているので、日の出の時間頃に目をさまし、日没の頃には仕事を終えて体をリラックスモードに持っていくように心がけましょう。
②木や自然素材を多く使った家や家具を選ぶ
ホルムアルデヒドなどの化学物質が目の痒みや喉の痛みを誘発することがあります。
綿や麻のシャツを着たり、観葉植物など自然素材を工夫したりして生活に取り入れましょう。
観葉植物を部屋に置くだけでも、変化が起こるかもしれません。
観葉植物は、あなたの幸福度を上がるだけではなく、ストレスの緩和、免疫の強化、加湿効果、仕事上の生産性向上などの7つの効果効能があります。
観葉植物については下記の記事を参考にしてください。
③スマホやPCの使用時間を少なくする
スマホやPCから放出されるブルーライトは、睡眠を誘発するホルモンであるメラトンを減少させ、自然な入眠の妨げとなります。
そのため、寝る直前までスマホやPCを使っていることで不眠症になってしまう人もいます。
④森林浴をする
森林浴をすることで、120種類以上のフィトンチッドを浴びることになります。
フィトンチッドとは植物が害虫、菌類などから身を守るために、放出する化学物質のことです。
フィトンチッドを浴びることで、免疫強化、血圧を下げる、自律神経の調整、ストレスの軽減、認知機能と創造性を高めることができ、様々な健康が促進されます。
森林浴についての詳しい記事は下記を参考にして下さい。
⑤アーシングをする
空気もキレイな森林の中で、裸足になることは更に健康が促進されます。
裸足で直接、地面に触れることをアーシングと言います。
2012年に発表された医学誌のJournal of Environmental and Public Healthによると裸足で地面に触れることで、ストレス、炎症、痛み、睡眠不足、統合失調症などに効果的とされています。
⑥日光浴をする
いくつかの研究の中で日光浴がアルツハイマー病、認知症、高血圧、癌、糖尿病、近視、黄斑変性症、多発性硬化症、季節性情動障害(SAD)のリスクを低減するのを手助けすると説明しています。
日光浴をすることでビタミンDが生成されます。
多くの病気はビタミンDが不足しているためと言っても過言ではありません。
⑦キャンプをする
近年キャンプブームでキャンプ関連がとても賑わっています。
キャンプをする場所は、たいてい空気のキレイな都心から離れています。
森林、川、海などおもいっきり自然を堪能することができます。
このキャンプブームは人々の無意識の声なのかもしれません。
最後に
自然欠乏症候群は、アメリカやカナダでは一般的に知られていますが、日本ではほとんどの方が知りません。
あなたの抱えている不調、不眠などの原因不明の症状はもしかしたら、自然に身を置くことで改善されるかもしれません。
都心に住んでいても、緑の多い公園に行ったり、観葉植物を置くなど工夫することはできます。
一番良いのはキャンプに行き、自然を丸ごと味わうことに尽きるかもしれません。
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