ビタミンDを意識したことはありますか?
多くの人々がビタミンDの重要さ理解しておらず、毎日どれくらい摂取したら良いか理解していません。
なぜ私たちはビタミンDの重要さに気づいていないのでしょうか?
もしそれが意図的に知らされていないとしたらどうでしょうか?
ビタミンDは癌、糖尿病、うつ病、自閉症を含めた数多くの病気の予防、改善に欠かせない栄養素です。
実際にビタミンD欠乏症は、様々な癌、感染症、高血圧のリスク増加と関係しています。
実にアメリカの大人の75%、子供の70%がビタミンD不足の状態です。
アメリカのライススタイルに近い日本人も同様のことが言えます。
それではビタミンDについて詳しく見ていきましょう。
Contents
ビタミンDとは
ビタミンDとは、脂溶性ビタミンのひとつです。
そしてビタミンDは、植物由来のビタミンD2と動物由来のビタミンD3に分けられます。
ビタミンDの主な働きは、カルシウムやリンの吸収促進、骨の形成と成長促進です。
一般的にビタミンを摂る場合、食品から摂りますがビタミンDは太陽を浴びることで作られます。
私たちはビタミンDを、食品から吸収しようとしますが、最も効率の良い吸収方法は太陽を浴びることです。
ビタミンDに憑りつかれた研究者たち
研究者はビタミンDについて鼻息を荒くし徹底的に研究しています。
まるで何かに憑りつかれたかのように日々研究をしています。
2014年、※パブメドのリストによると、4,388件の研究が発表されました。
翌年の2015年にはさらに4,356件の研究が発表されました。
これはわずか2年間で約9,000件の研究です。
これだけ一心不乱に研究者たちが情熱を傾けられるのもビタミンDは多くの病気の予防、改善に不可欠な役割を果たしているからです。
またこれらの研究の中に、将来の可能性、医学政策などにも大きな影響を与えるものが含まれているかもしれません。
ビタミンDは評価されていない栄養素なのでこれらの研究は可能性に満ちたものになっています。
※パブメドとは、世界の主要医学系雑誌に掲載された記事(論文など)を調べることが できるデータベースの事
ビタミンD不足による病気のリスク
ビタミンD欠乏症と呼ばれビタミンDの欠乏は骨の変形を引き起こす骨障害骨が起こります。
小児はくる病、成人は骨軟化症を引き起こす可能性があります。
ビタミンDが不足することで以下の健康問題が関係してくる可能性があります。
・高血圧
・癌
・不眠症
・糖尿病
・骨粗鬆症
・自閉症
・線維筋痛
・痛み
・乾癬
・関節炎
・喘息発作
・心臓病
ビタミンDが不足する原因
①太陽を浴びていない
単純に屋外で過ごす時間が少なくなったことが原因です。
子供はテレビやテレビゲームでほとんど家の中で過ごすことが昔に比べて多くなりました。
大人はオフィスで朝から晩まで仕事です。太陽が出ている時間帯はほとんど屋内にいます。
カナダのアルバータ大学の研究によると、オフィスワーカーの91%が十分なビタミンDを摂取しておらず、ビタミンDが75%以上不足していると言います。
また女性は日傘、サングラス、手袋と日焼けをしたくない心理から肌を隠してしまいます。
②日焼け止めの使用
医師を含めた多くの人々は、太陽の紫外線が皮膚に対して有害であり、皮膚癌を引き起こし健康に悪いと思っています。
これが理由で私たちは日焼け止めをぬります。
しかし日焼け止めは、癌、糖尿病、腎臓障害などを予防するビタミンDを阻害することがわかっています。
SPF8の日焼け止めはビタミンDの生産能力が90%低下することが示されており、SPF30の日焼け止めにいたっては最大99%低下させます。
ビタミンDの8つの効果効能
①インフルエンザのリスクを下げる
ビタミンDを継続的に摂ることでインフルエンザの発症を50%抑える可能性があります。
この研究は、東京慈恵会医科大などの国際共同研究チームにより行われました。
研究チームはビタミンDを摂取したグループと摂取していないグループを比較しました。
その結果ビタミンDを摂取したグループは、インフルエンザや肺炎などが20%少なかった。
研究に参加した浦島充佳教授は日照時間の短い冬(12月~3月)は、血中ビタミンDの濃度が夏の半分程度なためインフルエンザが流行する一因とみています。
ビタミンDはインフルエンザワクチンより安全で安心だということを忘れないでください。
②骨の健康
ビタミンDはカルシウムの吸収に関連しています。
ビタミンD欠乏は骨の変形を引き起こす骨障害骨、くる病や骨軟化症を引き起こす可能性があります。
また、骨折や骨粗しょう症のリスクが高まります。
ビタミンDを1日、800~5000IU摂取することで、骨の健康を改善させ骨の老化を遅らせます。
③糖尿病の予防
カルシウムはインスリン分泌に必要であり、ビタミンDはインスリンの分泌の維持を担う可能性があります。
ビタミンDを摂取することは、インスリンの感受性を高め糖尿病の予防につながります。
糖尿病研究ジャーナルに掲載された研究によると、ビタミンD欠乏症は2型糖尿病患者の関連合併症を悪化させることが判明しました。
研究の一環として、研究者らは139人の2型糖尿病患者を検査し、他の144人の健康な患者と比較しました。
その結果、研究チームは糖尿病性網膜症の罹患率や重症度が、ビタミンDが低い患者においてより顕著であることを見出しました。
④癌の予防
Cancer Epidemiology、Biomarkers&Prevention誌に掲載されたドイツの研究では、ビタミンDが低いと中高年患者の前立腺、肺癌、結腸直腸癌、その他の癌の増加と関連していることが明らかになりました。
カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究によると、ビタミンDが40ng / ml以上の女性は、20ng / ml以下の女性よりも、発癌リスクが67%低いことが明らかになりました。
⑤心臓病の予防
ビタミンDの欠乏はコレステロール値や血圧に関連しているため心疾患リスクが高まるとされています。
⑥関節の炎症を軽減
ビタミンDは免疫力を高めるのに役立ち、関節の炎症を軽減します。
ビタミンDは体を強化するので、効率的に病気、感染症、痛風、関節炎、リウマチなどの炎症性疾患と戦うことができます。
⑦うつ病と不安
脳は必須機能のビタミンに依存しているため、ビタミンDが不足すると脳に良くありません。
ビタミンD欠乏は記憶喪失、混乱、うつ病、不安につながります。
⑧自閉症の改善
エジプトの研究によると、ビタミンDのサプリメントは自閉症の症状のいくつかを改善するのに役立っています。
ある研究では、ビタミンDが小児自閉症の評価尺度の子供のスコアを向上させる手助けとなることを発見しました。
ビタミンDが多く含まれている食品
ビタミンDの多くは魚に含まれています。またキノコ類にも多く含まれます。
・サバ
・サーモン
・うなぎ
・イワシ
・ニシン
・あんこうの肝
・しらす干し
・マグロ
・きくらげ
・まいたけ
・まつたけ
・干ししいたけ
・卵
・魚の肝油
・生乳
・穀物
ビタミンDの1日の推奨摂取量
ビタミンDの摂取量は年齢によって異なります。
下記は米国食品栄養委員会による年齢別1日当たりの推奨摂取量です。
・生後12カ月 400 IU
・1-13歳 600 IU
・14-18歳 600 IU
・19-70歳 600 IU
・71歳以上 800 IU
・妊婦、授乳中 600 IU
米国農務省(USDA)は1日に摂取すべき栄養素量を成人の場合は600IUとしています。
ビタミンDの過剰摂取についてはほとんどリスクがないため、これ以上摂取しても構いません。
これらは一般的な摂取量なので、ご自身の適正量を知りたい場合は血液検査をして医師に相談してください。
日光浴をする理由と重要性
いくつかの研究の中で日光浴がアルツハイマー病、認知症、高血圧、癌、糖尿病、近視、黄斑変性症、多発性硬化症、季節性情動障害(SAD)のリスクを低減するのを手助けすると説明しています。
多くの専門家は、日光浴を日焼け止めをぬらずに、毎日10~15分程度することを推奨しています。
体調が優れない場合は、40分~1時間することを推奨しています。
冬の場合は推奨時間を2倍にしてください。
日光療法は薬より優れている
現代医学の祖とされる医聖ヒポクラテスが、「日光の光と熱は、すべての創傷、殊に開放性骨折、破傷風等に効果がある」と述べています。
また歴史の父と呼ばれたヘロドトスも、「日光浴は健康を回復したい人には欠くことはできない」と述べています。
古代エジプト、古代ギリシャの時代から太陽を利用した日光療法が行わていました。
その歴史は紀元前2000年頃までさかのぼります。
1903年にスイスのレザンでDr. Auguste Rollierによってヨーロッパで最初の “Sun Clinic”が開かれました。
彼は世界的に有名な日光療法者です。 当時36の診療所を開いていていました。
1933年に日光療法で正常に治療された165以上のさまざまな病気がありました。
1954年、Dr. Rollierは亡くなりそれ以来、薬を中心とした現代医療によって日光療法は終わりを告げました。
なぜ私たちはビタミンDの重要さに気づいていないのでしょうか?
もしそれが意図的に知らされていないとしたらどうでしょうか?
現代医療は薬に依存しています。
ビタミンDの効果については無知のままでいてほしいと望んでいるということです。
実際にアメリカ国立がん研究所(NCI)では、癌の予防のためにビタミンDの摂取は推奨していません。
その他にも、アメリカ心臓協会(AHA)、アメリカ糖尿病学会(ADA)、アメリカ食品医薬品局(FDA)、アメリカ医師会もビタミンDの摂取を推奨していません。
これらの機関は、お金のかからない健康法を伝えることはありません。
ビタミンDの副作用
ビタミンDの過剰摂取により腎臓や筋肉へのカルシウムの沈着や軟組織の石灰化が起こる場合があります。
また嘔吐、便秘、脱力感、食欲不振、体重減少などが起こることがあります。
最後に
ビタミンDはほとんど注目されてきませんでした。
しかし、ビタミンDが不足すると多くの健康を損なう原因につながることがわかったと思います。
また、日光浴をすることで作れる栄養素です。
日光浴こそ最高の健康法なのかもしれません。
しかも無料でできる健康法です。
ランチやカフェに行くときにはテラス席で食事をしたり、散歩するなどして太陽を浴びる時間を作ってみてください。
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