ベチバーオイルは不安や緊張を和らげるため、静寂の精油と呼ばれています。
また、ADHD(注意欠陥多動性障害)の改善に有効であることから注目を浴びています。
それではベチバーオイルの7つの効果効能、使い方、注意点、副作用を見ていきましょう。
Contents
ベチバーについて
ベチバーは熱帯地域に広く分布しており、2~3mほどの大きさになります。
原産は、インドになり形はススキに似ています。
ベチバーは、タミール語で「掘り起こした根」を意味し、精油はその鎮静効果によりインドやスリランカでは「静寂の精油」として知られています。
ベチバーオイルの効果効能は、数多くありますが神経を鎮静させる作用や不安や緊張を和らげるなど、静寂の精油と呼ばれるにふさわしい作用を有しています。
またほのかに香る土臭さとかすかな甘さがあるため、香水の成分として長年利用されてきました。
マリリン・モンローの有名なセリフのひとつに「寝る時 身にまとうのは シャネルの5番を数滴」 という言葉があります。
このシャネルの5番の中にもベチバーの成分が入っています。
そして注目する点は、ADHD(注意欠陥多動性障害)とADD(注意欠陥障害)の治療にベチバーオイルが使用されていることです。
それではベチバーオイルの7つの効果効能を見ていきましょう。
ベチバーオイルの効果効能7選!
①ADHD(注意欠陥多動性障害)に有効
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、4歳から17歳までのアメリカの子供の約11%がADHDと診断されています。 (2011年時点)
Terry Friedman博士が行った2001年の研究では、ベチバーオイルが子供のADHDに対して有効であることがわかりました。
この研究でラベンダーオイルの効果は53%、 シダーウッドオイルは83%、 ベチバーオイルは注意力が100%向上しました。
ベチバーオイルのリラックス効果、鎮静効果、抗うつ効果などの特性がADHDの症状を緩和していると見ています。
②皮膚の健康
ベチバーオイルは、皮膚の再生を促すため、肌のツヤ、ハリ、ニキビ、頭皮ケアの対策に使用することができます。
またベチバーオイルは、出産後のストレッチマークにも効果的です。
使用している洗顔フォームやボディーソープに数滴のベチバーオイルを加えることで、変化を感じることができます。
③抗酸化作用
抗酸化物質は体内の酸化を防ぐために必要な物質です。
抗酸化物質が豊富に含まれている食品を摂ることは、老化を遅らせ、皮膚の健康を保つなど寿命に関わります。
米サウスカロライナ州にあるクレムソン大学の研究によると、ベチバーオイルが高い抗酸化作用があることがわかりました。
④ホルモンバランスを整える
精神的、肉体的ストレスは性欲の低下につながる可能性があります。
ストレス状態が続くと、男性ホルモンの一種であるテストステロンが低くなり性欲の減退につながります。
ベチバーオイルは鎮静効果があるため、心と身体をリラックスさせ、ホルモンバランスを整えます。
テストステロンを高める方法として最適なのが、十分な睡眠をとることです。
テストステロンを高めるために、ベチバーオイルをディフューザーなどで部屋に拡散し、寝るようにしてください。
⑤不安や緊張を和らげる
ベチバーオイルは、静寂の精油と呼ばれています。
その名の通り、興奮、神経過敏、不安、ストレス緩和、うつの軽減など何千年も前から使用されてきました。
新しい季節のはじまり、人生の節目のはじまりは、特に不安、緊張が高まります。
そのようなときは、ベパチーオイルで心を静めて新しいスタートラインに立ちましょう。
⑥睡眠の質を高める
睡眠中にディフューザーで拡散して寝ることで、呼吸の仕方に変化がありました。
睡眠中の呼吸の質を高めることで、いびきの軽減につながることが研究によりわかりました。
⑦シロアリを撃退する
ルイジアナ州立大学農業センターがシロアリ撃退にどのような精油が効果的かを調べたところ、ベパチーオイルが最も効果的だとわかりました。
別の研究では、ベチバーオイルがデング熱、マラリア感染、黄熱病などの原因になる蚊の幼虫を駆除できることがわかりました。
その他には、頭皮のシラミ対策のためにベチバーオイルが使われることがあります。
ベチバーオイルの使い方
お風呂にベチバーオイルを5適~10適加えて下さい。
リラックス効果と不眠症を手助けしてくれる作用があります。
リラックス効果を更に促進したい場合は、追加でラベンダーオイル、ローズオイルなどを加えると効果的です。
気分を改善するために、ディフューザーで部屋に拡散させて下さい。
キャリアオイルで希釈し、マッサージすることもできます。
ベチバーオイルの注意点、副作用
・ベチバーオイルは適量であれば、副作用はない安全な精油です。
・妊娠中や授乳中は使用を控えて下さい。
・肌につける場合は、必ずパッチテストを行ってください。
・乳児または2歳未満の子供には使用しないで下さい。
・精油はペットにとっては良くない場合がありますので、ディフューザーを使う時はよく確認するようにしてください。
最後に
ベチバーオイルは免疫力が低下した場合などにも使用するとよいことが知られています。
上記の効果効能以外にも、消化不良、関節炎、筋肉痛、リウマチなどにも用いることができます。
気持ちを落ち着かせる精油のため、イライラや緊張などを感じる、新しいスタートの場面では強い味方になってくれる精油です。
さあ深呼吸して、静寂の精油に身を委ねてみてはどうですか?
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