バラのように甘く優雅な香りのするゼラニウムは、香水の成分としても知られています。
心身をリラックスさせるだけではなく、しわ、筋肉痛、神経痛の軽減からニキビなどの肌のトラブルから虫除け、魔除けまで多くの効果効能と用途を合わせ持つ万能な精油のひとつです。
古代エジプトの時代からゼラニウムをエジプト人は活用してきたと言われています。
それではゼラニウムオイルの成分、効果効能、副作用、注意点を見ていきましょう。
Contents
ゼラニウムについて
バラのように甘く優雅な香りのするゼラニウムは心身をリラックスさせる働きがあるだけではなく、多くの効果効能があります。
ギリシャ語の「pelargos(コウノトリ)」に由来しますが、これは種子の形がコウノトリのくちばしに似ているためです。
古代エジプト人は、肌の調子、ホルモンバランス、不安や疲労の緩和、気分の改善など広い範囲で使用されてきました。
ゼラニウムは古くからヨーロッパでは、魔除けとしても伝えられており、家の周りではゼラニウムを植える習慣があります。
1819年にゼラニウムの葉が初めて蒸留され、香水の成分となりました。
実際にローズの成分と共通しているところもあり、ローズの代替品としても使用されることがあります。
ゼラニウムの成分
【シトロネロール】
・鎮静作用
・血行促進
・筋肉弛緩作用
・抗感染作用
・免疫向上
【ゲラニオール】
・鎮痛作用
・鎮静作用
・抗感染作用
・虫除け
・免疫向上
【ギ酸シトロネリル】
・抗炎症作用
・鎮静作用
・鎮痛作用
・抗痙攣作用
【イソメントン】
・抗ウィルス作用
・抗真菌作用
ゼラニウムオイルの効果効能12選と使い方
①抗炎症作用
ゼラニウムオイルは皮膚の炎症を抑えることができるため、体の多くの健康問題の改善に役立ちます。
2013年に行われた研究ではゼラニウムオイルが抗炎症薬としての安全な有効成分であることがわかりました。
②しわの軽減
ゼラニウムオイルは、肌の老化、しわ、乾燥肌などの治療に使用されることで知られています。
顔の肌を引き締め、老化を遅らせ、しわを軽減します。
あなたが使用している洗顔フォームのゼラニウムオイルを2適加えて、顔を洗ってください。
③筋肉痛を緩和する
ゼラニウムオイルは筋肉痛からくる痛みや痙攣を緩和する働きがあります。
ゼラニウムオイル5滴とホホバオイル大さじ1杯を混ぜ合わせ、筋肉痛の部位をマッサージしてください。
④感染症と戦う
ゼラニウムオイルは強力な抗菌作用と抗真菌作用があるため、少なくとも24種類の細菌と真菌に対して戦うことができるため、感染症から身を守るのに役立ちます。
⑤神経痛の緩和
ゼラニウムオイルは神経痛を緩和する働きがあります。
ゼラニウムオイル3適とココナッツオイル大さじ1杯を混ぜ、痛みのある場所にぬりマッサージしてください。
⑥利尿作用
排尿が増えることは体内毒素を排出することにつながります。
有害な体内毒素として、重金属、砂糖などがあげられます。
⑦カンジダの予防
カンジダ・アルビカンスは、口腔、消化管、腟に生息している真菌です。
マウスを用いた研究では、マウスの膣内にゼラニウムオイルを投与したところ、カンジダの量が減少しました。
ゼラニウムの主成分であるゲラニオールがカンジダの増殖を抑えたことを示しました。
⑧肌の健康
ゼラニウムオイルは抗菌作用、抗炎症作用があるため、にきびや皮膚炎の治療に役立ちます。
にきびや肌のトラブルの治療に使用する際は、ゼラニウムオイル5適とココナッツオイル小さじ1杯を混ぜ、患部に1日2回ぬってください。
ゼラニウムオイルを安全に使用するため、原液で使用するのではなく、必ずキャリアオイルで希釈して使用してください。
⑨急性副鼻腔炎や風邪の緩和
ゼラニウムオイルは、急性副鼻腔炎や風邪を緩和することが研究でわかりました。
1日2回ディフューザーでゼラニウムオイルを吸うか、鼻や鼻の下にオイルをぬります。
⑩うつ病、不安、怒りを和らげる
ゼラニウムオイルはうつ病、不安、怒りを和らげる効果があります。
ゼラニウムオイルのローズのような甘い香りは、心身共にリラックスすることができます。
研究では、ゼラニウムオイルが閉経後の女性のうつ病を改善することが示されています。
⑪天然の香水
ゼラニウムオイルは抗菌作用があるため、体臭を抑える働きがあります。
ローズのようなフローラルな香りを持つゼラニウムオイルは天然の香水になります。
ゼラニウムオイル5適と水大さじ5杯を混ぜ、スプレーボトルに入れれば、肌に優しい天然の香水の出来上がりです。
⑫天然の虫除け
ゼラニウムオイルは、蚊などの虫除けとして役立ちます。
ゼラニウムオイルと水を混ぜ、体にスプレーしてください。
市販されている虫除けスプレーは、化学物質が多く含まれていますので安全ではありませんが、この天然の虫よけスプレーは安価で安心して使用できます。
ゼラニウムオイルの副作用と注意点
ゼラニウムオイルは皮膚にぬった後に、発疹がでる場合があります。必ずパッチテストを行ってからぬるようにしてください。
キャリアオイルで希釈してから使用してください。
顔にぬると目の炎症が起こる場合がありますので、目の周辺は避けて下さい。
妊娠中、授乳中、乳幼児は避けて下さい。
薬の相互作用があまり知られていないため、投薬中の方は、使用する前に必ず医師に相談してください。
セラピーグレードの精油や、治療レベルで使用できる精油を選んで使用してください。
最後に
ゼラニウムオイルのその優雅な香りは心身をリラックスさせる効果があります。
私はこのゼラニウムオイルを精油の中では一番使用しているかもしれません。
柔軟剤を手作りする時に、ゼラニウムオイルを使いますが、洗濯が仕上がったときの、ほのかに香るローズのようなニオイがとても心地よく感じます。
柔軟剤を手作りする方法は下記を参考にしてください。
ゼラニウムオイルの優雅な香りと素晴らしい効果効能をあなたもぜひ体験してみてください。
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