市販されている多くの日焼け止めには、多くの危険な化学物質が含まれています。
しかし、日焼け止めを天然の素材で作る事ができたら肌にも経済的にも良く、さらに環境にも優しいです。
手作りで日焼け止めを作るというのはあまり想像できないかもしれませんが、自分好みのSPF値や香りが調整できます。
まず、市販されている日焼け止めの危険性、太陽を浴びる重要性を見たあとに、手作りの日焼け止めのレシピに入ります。
最後の方には内部からの天然の日焼け止めには意外な食品が有効であることを合わせて書いています。
Contents
日焼け止めの危険性
市販されている多くの日焼け止めには、内分泌かく乱物質で知られているオキシベンゾン、オクチノキサート、パルミチン酸レチニル(ビタミンA)などの成分が含まれています。
オキシベンゾンは、女性ホルモンとして知られるエストロゲンのような働きをします。アレルギー性の皮膚炎が起こる可能性があります。
また、男性、女性両方の生殖器系に悪影響が出る可能性があり、男性は精子の数の減少、女性は子宮内膜症と関連している可能性があります。
オキシベンゾンは多くの人の血液から検出されており、母親の母乳の中にも入り込みます。
特にオキシベンゾンとオクチノキサートという成分については、人体への影響の他に、サンゴへの影響が指摘されています。
その為、2018年5月にアメリカのハワイは、サンゴ礁への有害性が指摘される成分を含んだ日焼け止めの販売を禁止する法案を可決しました。
日焼け止めの人体への影響については下記にまとめていますので合わせてお読み下さい。
太陽を浴びる重要性とは
北半球に住むほとんどの人々は、慢性的にビタミンDが不足している状態です。
実際にアメリカの大人の75%、子供の70%がビタミンD不足の状態です。
多くの人々はビタミンDの重要さを理解しておらず、さして気にもとめていません。
医師を含めた多くの人々は、太陽の紫外線が皮膚に対して有害であり、皮膚癌を引き起こし健康に悪いと思っています。
太陽を浴びることで私たちにとって重要なビタミンDが作られます。
ビタミンDは癌、糖尿病、うつ病、自閉症を含めた数多くの病気の予防、改善に欠かせない栄養素です。
研究によれば太陽を浴びてビタミンDを生成することで、癌の77%が予防されると言います。
日焼け止めは、癌、糖尿病、腎臓障害などを予防するビタミンDを阻害することがわかっています。
SPF8の日焼け止めはビタミンDの生産能力が90%低下することが示されており、SPF30の日焼け止めにいたっては最大99%低下させます。
日焼け止めが、癌などの病気を促進するだけではなく、癌を予防するビタミンDの生成を阻害するという状況です。
ビタミンDの重要さやアメリカの名だたる機関は癌の予防のためにビタミンDの摂取を推奨していない理由は下記を読んで下さい。
手作り日焼け止めの作り方
日焼け止めには、多くの危険な化学物質が含まれています。
しかし、日焼け止めを天然の素材で作る事ができたら肌にも経済的にも良く、さらに環境にも優しいです。
それでは作り方を見ていきましょう。
【材料】
・ココナッツオイル 90cc
・オリーブオイル 65cc
・蜜蝋 28.5g
・シアーバター 27.5g
・酸化亜鉛(非ナノ) 40g
・お好みの精油 バニラ、ラベンダーなど 数滴
【作り方】
①ボウルに酸化亜鉛と精油以外を入れて混ぜます。
②湯せん又は弱火でゆっくり溶かしてよく混ぜます。
③最後に酸化亜鉛と精油を加え冷蔵庫などで冷やします。
④冷やしたら容器に入れ直射日光のあたらない涼しい場所で保管してください。
大さじ1杯(15g)がSPF10に相当するため、上記のレシピはSPF20相当のレシピになります。
SPF値を高めたい場合は酸化亜鉛を増やしてください。
SPFとは日焼け止めの効果を示す指数です。特にSPFはB波(UV-B)に対する防御効果を表します。
数値が高くなればなるほど効果が期待できます。
手作り日焼け止めの注意点
・酸化亜鉛を吸入しないように作る時はマスクを使用してください。
・手作りのため防水加工されていません。汗をかいたり、海やプールで泳いだ後は再度塗る必要があります。
・柑橘系の精油は、紫外線を受けると炎症などを引き起こす性質(光毒性)があるため、使用を控えて下さい。
・保管する容器は、プラスチック製の遮光ビンが最適です。
・肌に違和感、異変を感じたら、すぐに使用するのをやめ医師に相談してください。
・心配な方、アレルギーのある方、敏感肌の方、使用する前にパッチテストを行いましょう。
EWGの手作り日焼け止めに対する見解
EWG(Environmental Working Group)とは、人と健康と環境を守る事を専念したアメリカの非営利団体です。
アメリカの非営利団体のEWGは、日焼け止めの84%は消費者にとって有害であると警告しています。
そしてEWGの2018年の報告によると 、日焼け止め製品の約67%が機能していないことが判明しています。
しかし、EWGは手作りの日焼け止めを使用する事に対して、あまり乗る気ではないようです。
酸化亜鉛、シアバターなどで作ったSPF30の日焼け止めのSPF値を調べたところ 実際にはSPF12しかありませんでした。
またSPF35と思って作ったものは実際SPF8でした。
実際に作るとこれらの成分を均等に分散させることが難しいです。
またココナッツオイルや他のオイルにはSPFを自然に含んでいますが、実際には紫外線の約20%しかブロックしていませんでした。
手作りする時に酸化亜鉛の吸入による健康上のリスクを懸念しています。
つまりEWGは手作りの日焼け止めのSPFの数値に懐疑的であり、酸化亜鉛のリスクを懸念しているようです。
それでは、どうしたらよいかわからなくなりますよね。
しかし、日焼け止めの効果を期待できる食品があることをご存知ですか?
それでは、体の内部から日焼けを対策する食品を見てみましょう。
安全な内部からの天然の日焼け止め
日焼けを予防するには、抗酸化の高い食品を多く食べることです。
その中でも、最も天然の日焼け止めとして注目されているのがトマトとブロッコリーです。
イギリスのマンチェスター大学とニューカッスル大学の研究者らが実施した調査によると、トマトには、紫外線(UV)による肌のダメージから守ることがわかりました。
研究者は10名のボランティアに10gのオリーブ油と55gの標準トマトペーストを食べてもらい、残りの10名にはオリーブオイルのみを与えました。
3ヶ月後、研究者らは全20人の皮膚サンプルを分析したところ、トマトを食べたグループはオリーブオイルのグループより日焼けに対する保護作用が33%高いことを発見しました。
またオハイオ州立大学のマウスを使用した研究によると、毎日のトマトを食べると皮膚癌の腫瘍発生を50%低下させることがわかりました。
その他にも、トマトを食べることは皮膚癌やいくつかの種類の癌のリスクを減らすのに役立ちます。
トマトやトマトソースなどを1週間に2回食べると、前立腺がんリスクが34%低下する可能性があるという調査結果があります。
研究者はトマトに含まれている抗酸化作用の高いリコピンが日焼けを抑えると考えています。
ジョン・ホプキンス大学医学部の研究では、ブロッコリーの抽出物が、日焼けによる皮膚のダメージを予防するのに効果的であるという研究結果がでました。
ブロッコリー、ケール、芽キャベツ、カリフラワー、キャベツのような緑黄色野菜には、スルフォラファンという成分が含まれています。
スルフォラファンはフィトケミカルの一種です。ブロッコリーが一番スルフォラファンを含んでいます。
またブロッコリーはビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、カルシウム、マグネシウム、カリウム、食物繊維、葉酸などが多く含まれており、癌の予防には欠かせない野菜のひとつです。
太陽からの強い紫外線は、皮膚を傷つけるため、それに対抗すべく下記のような抗酸化物質が多く含まれている食品、ハーブを摂るようにしましょう。
・ベリー
・スイカ
・ターメリック
・緑茶
・クロレラ
・シナモン
・生姜
・クローブ
・パセリ
・バジル
・オレガノ
・タイム
最後に
手作りで日焼け止めを作るというのは体にも優しく、経済的で環境に優しいです。
また食べ物である程度、日焼け止めの効果がありますので、どうしても日焼け止めをぬりたくない場合は抗酸化作用の高い食品を摂りいれてください。
市販されている日焼け止めは最後の手段として使用するのが望ましく、帽子やサングラスなどを使い、もし日焼け止めを使用する場合は極力、化学物質の少ないものを選んで使用するか、日焼け止めを手作りしてみてください。
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