アメリカのセレブから流行が始まった健康飲料の「コンブチャ」。
コンブチャは緑茶や紅茶などを発酵させ作る発酵ドリンクです。
日本では昭和40年代末から50年代初頭にかけ、「紅茶キノコ」という名前で流行になりました。
紅茶キノコとコンブチャは同じものです。
2014年から2016年にかけて、コンブチャが日本で注目されるようになりました。
つまり、日本でブームになった「紅茶キノコ」が逆輸入という形で、「コンブチャ」として日本に戻ってきました。
コンブチャは、「昆布茶」とよく間違われますが、全く違う飲み物になります。
コンブチャ(紅茶キノコ)は、腸内環境を整えデトックスする働きをもちます。
それではコンブチャ(紅茶キノコ)について見ていきましょう。
Contents
コンブチャ(紅茶キノコ)の効果効能7選!
①腸の健康促進
コンブチャは、紅茶や緑茶に砂糖を加え、ゲル状の菌(酢酸菌や酵母菌)を入れ、約2週間寝かせ発酵させた飲物です。
発酵させる過程で、酢酸、抗酸化物質、微量のアルコールなどが作られます。
発酵食品は、腸に健康的な細菌を作る手助けをします。
そのため腸内環境が良くなり毒素の排出につながります。
腸は第二の脳と知られており、セロトニンの約90%が腸内で作られて脳に運ばれます。
そのためコンブチャは消化の促進、ダイエット、デトックスに役立ち、幸福感や不安などの精神的な面や健康面をサポートします。
②不安を和らげる
コンブチャは不安を和らげることができるかもしれません。
それはコンブチャには多くのビタミンB群が含まれています。
特にビタミンB12はエネルギーの向上、精神的な健康につながります。
ビタミンBを含む食品を多く摂ると、脳内のセロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質の分泌を促進させます。
つまりビタミンBを含むコンブチャは、気分や精神状態を良くする神経伝達物質の分泌の量を増やすことにつながります。
③抗酸化作用
化学物質に囲まれた生活や添加物が多く含まれる加工食品などを食べると、酸化ストレスの発生につながります。
酸化ストレスを軽減するためには、抗酸化物質が多く含まれている食品や飲料から摂るべきであり、抗酸化作用のあるサプリメントよりも健康に良いと多くの研究者は考えています。
ラットの研究では、肝臓に対して抗酸化作用がありました。
人の研究ではありませんが、コンブチャが肝臓の健康に役立つ可能性があります。
④抗菌作用
Journal of Food Chemistryに掲載された2012年の研究では、コンブチャには抗菌作用があることが報告されています。
コンブチャに含まれている酢酸は、有害な細菌や微生物に対して戦います。
⑤心臓病のリスク軽減
Pharmaceutical Biologyに発表された2015年の研究は、コンブチャは悪玉(LDL)コレステロールを下げ、善玉(HDL)コレステロールを増やしました。
マウスの実験であるため、まだまだ研究をする必要がありますが、紅茶や緑茶には心臓の健康リスクを低下させる研究が発表されています。
⑥2型糖尿病の予防
コンブチャは糖尿病の予防につながるかもしれません。
ラットを使用した研究では、血糖値を下げることがわかり、肝臓や腎臓機能も改善されました。
緑茶に含まれるフラバン-3-オールやアントシアニジンは血糖値を下げる働きがあることが示されています。
そのため、緑茶から作られたコンブチャを飲む方が有益だと考えています。
⑦運動機能の向上
コンブチャは運動中のエネルギーを向上させ、運動後の回復を手助けすることができます。
乳酸が蓄積が原因である運動後の筋肉痛を防ぐことができます。
コンブチャの副作用
市販されているコンブチャには大きな副作用はありません。
しかし、飲みすぎた場合には頭痛、吐き気、消化不良などが起きることがあります。
肝臓や腎臓に疾患がある方、アレルギー、HIVの場合は控えた方が良いでしょう。
妊娠中の場合は、少量で楽しむ程度なら良いと思われていますが、妊娠中のアルコールやカフェインの摂取はいけないという懸念があるため、できれば避けた方が良いかもしれません。
どうしても飲む場合は、成分表示をよく確認して少量飲むようにしましょう。
妊娠中でも問題ないと謳っている商品は大丈夫です。
最後に
コンブチャ(紅茶キノコ)は、腸内環境を整えデトックスする働きをもち、健康のサポートに役立ちます。
コンブチャの元である紅茶や緑茶についての効果効能については下記を参考にしてください。
ブームになっていた頃は、入手も困難でしたが今では普通に購入することができます。
またコンブチャをベースとしたサプリメントなども販売されています。
発酵食品は、腸内環境も整え身体の面だけではなく、精神的な面も手助けしてくれます。
そのため、日常の食生活に発酵食品を摂りいれるようにしたいですね。
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