緑茶の健康を支える成分と効果効能12選!癌、糖尿病、緑内障、風邪と戦うカテキンパワー!日本茶ブームと岡倉天心の茶の本

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近年、日本茶が世界的にブームになっています。

イギリスの世論調査会社YouGovによると、アメリカの18歳から29歳の世代ではコーヒーと同じ割合でお茶が飲まれているようです。

2013年にスターバックスが、お茶をメインとした「Teavana Store」をニューヨークにオープンしたことも日本茶ブームを加速させた一因にもなりました。

また和食がユネスコの無形文化遺産として登録されたことで関心が高まり、日本茶や抹茶メニューなどを楽しめるカフェも増え、全米中で日本茶が盛り上がりを見せています。

一方、日本では日本茶を提供するカフェや日本茶専門店が増えており、お茶や抹茶をテーマとしたホテルブッフェも予約が取れないほど過熱しています。

世界中が注目している緑茶にはどのような効果効能があるのでしょうか?

緑茶の成分のひとつであるカテキンやその他の健康を支える成分を見ていくと同時に、緑茶には癌、糖尿病、緑内障、風邪と戦う能力を持っています。

また日本人の心や精神性を取り戻すために岡倉天心という男について見ていきたいと思います。

緑茶も紅茶も同じ茶葉からできている

緑茶の原材料となる茶の木は、ツバキ目ツバキ科ツバキ属の常緑樹です。

実は紅茶、緑茶、ウーロン茶、ほうじ茶も原料となる茶の木は一緒です。

つまり同じ木から種類の異なる茶ができます。

味、香り 、色が異なる紅茶と緑茶も元となる茶葉は同じです。

それではどうして同じ茶葉から紅茶と緑茶ができるのでしょうか?

答えは発酵の強さです。

摘み取った茶葉をどれくらい発酵させるかにより、紅茶になったり緑茶になったりします。

・不完全発酵茶(日本茶)

・半発酵茶(中国茶)

・完全発酵茶(紅茶)

緑茶の成分と効能

【カテキン類】

・抗癌作用
・抗腫瘍作用
・抗酸化作用
・抗アレルギー作用
・抗インフルエンザ
・抗動脈硬化
・抗肥満作用
・抗菌作用
・血圧上昇抑制
・血糖値上昇抑制
・虫歯、口臭予防

【カフェイン】

・覚醒作用
・利尿作用
・二日酔い防止
・疲労回復

【ビタミンC】

・抗酸化作用
・ ストレス解消
・風邪予防

【ビタミンE】

・抗酸化作用
・老化防止
・抗動脈硬化
・抗不妊

【サボニン】

・血圧低下
・抗インフルエンザ

【GABA】

・血圧低下作用

【フラボノイド】

・口臭予防
・血管壁強化

【テアミン】

・神経保護作用
・リラックス効果

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緑茶に含まれる重要なカテキン

緑茶にはカテキンが含まれていることは周知の事実ですが、カテキンにも様々な種類があります。

そして主に4つの種類に分類されます。

・エピカテキン(EC)
・エピガロカテキン(EGC)
・エピカテキンガレート(ECG)
・エピガロカテキンガレート(EGCG)

この4種類のカテキンの中で最も健康効果、抗酸化作用が高いのが、エピガロカテキンガレート(EGCG)であり、近年急速に医学論文の数が増えています。

エピガロカテキンガレート(EGCG)はビタミンCの約7倍、ビタミンEの約14倍もの抗酸化作用があることが知られています。

実は紅茶やウーロン茶には、エピガロカテキンガレート(EGCG)があまり含まれていません。

緑茶の多くの効果効能を支えているのはこのカテキン類が含まれているからです。

それでは、緑茶の素晴らしい効果効能を見ていきましょう。

緑茶の効果効能12選

①心臓の健康

ギリシャのアテネ医科大学の研究によると、緑茶を飲むことで心臓病の予防に役立つかも しれないことがわかりました。

これは緑茶に含まれるポリフェノールの一種であるフラボノイドが大きく関わっています。

フラボノイドは抗炎症、抗血栓、抗糖尿病、抗癌作用があることで知られています。

FMD(Flow Mediated Dilation)という血管の健康を見る指標があります。日本語では「血流依存性血管拡張反応」と言います。

FMDは動脈硬化が引き起こす心血管疾患の予防に効果的であることから近年注目を浴びています。

研究では緑茶を飲んだ参加者のFMD値は、平均3,9%改善しました。

②アルツハイマー病の予防

Journal of Biological Chemistryに発表されたイギリスのリーズ大学の研究によると、緑茶に含まれている成分がアルツハイマー病を防ぐことがわかりました。

EGCG(エピガロカテキンガレート)というカテキンが脳のアミロイドの形成を防ぐとみています。

アルツハイマー予防のために、毎日3~5杯の緑茶を飲むことを推奨しています。

➂糖尿病の予防

緑茶に含まれるフラバン-3-オールやアントシアニジンは血糖値を下げる働きがあることが示されています。

また緑茶に含まれるEGCG(エピガロカテキンガレート)は、抗糖尿病作用があることが知られています。

④癌の予防

多くの研究では緑茶を飲むことは、癌の予防になることが示されています。

実際に緑茶の消費量の多い国では癌の発生が低く 、緑茶が癌と戦うということが1970年代からわかっています。

American Journal of Clinical Nutrition に掲載された研究では、緑茶とがん予防についての大規模な統計調査が行われました。

この研究では、緑茶を定期的に飲んだ中高年の禁煙女性、約7万人が対象に行われ、その統計結果によると大腸癌、胃癌、咽喉癌のリスクが低いことがわかりました。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究では、前立腺切除手術が予定されている少人数の男性グループを対象に行われました。

手術の数週間前に緑茶を数杯飲んだ方達は、前立腺炎の発生率が低く、前立腺癌のPSA(前立腺特異抗原)値が低いことがわかりました。

ニューヨークのコロンビア大学メディカルセンターで行われた別の研究では、女性の乳癌の増殖を抑制する緑茶抽出物(GTE)との関連が示されました。

動物実験においてマウスやラットに発がん物質を与えて、すい臓、大腸、肺、肝臓、皮膚、膀胱などの癌の発生が緑茶を与えることで抑えられることが報告されています。

研究により以下は緑茶の消費量と癌リスクを低下させる可能性を示しています。

【1日1杯以上】

・肺癌リスク60%低下(女性、非喫煙者の場合)
・卵巣癌リスク44%低下

【1日2杯以上】

・肺癌リスク18%低下

【1日5杯以上】

・口腔癌リスク56%低下
・前立腺癌リスク54%低下
・肝臓癌リスク42%低下
・子宮内膜癌リスク22%低下

上記の緑茶1杯は120ml、50mgのEGCGを含有している場合です

⑤白血病の予防

緑茶に含まれる抗酸化物質は、白血病の進行を遅らせることがわかりました。

2004年に行われた研究では、エピガロカテキンガレート(EGCG)が実際に白血病細胞を死滅させる可能性があることがわかりました。

⑥風邪、インフルエンザの予防

緑茶は風邪やインフルエンザの予防にも効果的です。

特に緑茶に含まれるカテキンが、ウィルスと戦います 。

昭和大学の島村忠勝教授の研究では、緑茶に5秒間インフルエンザウィルスを接触させたところ、ウィルス感染が100%抑えられました。

この効果は抗インフルエンザ薬の100倍に相当するとみています。

その他にも緑茶のサプリメントがインフルエンザのリスクを75%減少させることが示されています。

また、緑茶でうがいをするだけで風邪やインフルエンザを予防することが実験によりわかっています。

⑦目の疾患(緑内障)の予防

Journal of Agricultural and Food Chemistryに掲載された研究では、緑茶に含まれるカテキンが目の酸化ストレスや視力喪失の予防に役立つことがわかりました。

緑内障は失明の主要な原因のひとつです。徐々に視界が狭まり、通常は初期の異変に気づかない目の疾患です。

目の眼圧を抑える目薬はあるものの、根本的な治療法はありません。

Journal of Agricultural and Food Chemistryに掲載された研究では、緑茶に含まれる成分が目の組織に深く浸透すると結論づけています。

つまり、緑茶に含まれる有効成分が目に行き渡ったことが示されています。

また、カリフォルニア大学ロサンゼルス校が実施した研究では、毎日温かいお茶を1杯以上飲む習慣を持つ人々とそうでない人々を比べたところ緑内障リスクが74%低い統計結果がでました。

⑧虫歯、歯周病の予防

緑茶に含まれるカテキンは、抗菌作用があるため歯垢の形成を抑制し、歯垢が付着するのを防ぎます。

また、口腔内細菌に対して抗菌作用が働くため、口臭も防ぎます。

⑨ダイエット

いくつかの研究によると、緑茶に含まれるカテキンとエピガロカテキンガレート(EGCG)は代謝を促進し、体重増加を防ぐ可能性があります。

ペンシルベニア州立大学でマウスを使った実験において、体重増加の割合が低下することがわかりました。

また、運動の前にカフェインが含まれる緑茶を飲むと、効率よく脂肪を燃焼させることができます。

⑩ストレス、疲労回復

緑茶を飲むことで、ストレスや疲労を緩和するのに役立つことが示されています。

東北大学大学院医学系研究科で行われた42,093人の日本人を対象とした研究では、十分な量の緑茶を飲むことは心理的な幸福感を改善すると結論づけました。

この研究で1日に5杯の緑茶を飲んだ人々は、1日に1杯未満飲んだ人々よりも心理的苦痛がかなり少なかったことがわかりました。

⑪リラックス効果

緑茶にはアミノ酸の一種であるテアミンが含まれています。

テアミンは緑茶のうまみ成分であり、テアミンはα波を引き出しリラックス効果をもたらすことが研究によってわかっています。

テアミンがα波を引き出し、副交感神経が活発に働くことで、気分が落ち着きリラックス効果が得られます。

⑫その他

・花粉症
・関節リウマチ
・骨粗しょう症
・食中毒
・アレルギー
・二日酔い
・ピロリ菌を撃退
・美肌
・白内障

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緑茶の種類

日本の緑茶の85%が煎茶と呼ばれるものです。

緑茶も種類は多く味や香りもそれぞれ異なります。

・玉露
・煎茶
・番茶
・粉茶
・茎茶
・ほうじ茶
・玄米茶
・抹茶

目覚めの1杯は煎茶、寝る前はカフェインの少ないほうじ茶、心を落ち着かせる抹茶とシーンによって使い分けができる点も魅力のひとつです。

お茶を食べよう

お茶の出し殻を捨てていませんか?

茶葉の成分には水溶性のものと不溶性のものがあります。

お茶の出し殻には溶けだされなかった成分が残っています。

実は緑茶の成分の約70%は不溶性の成分です。

この不溶性の成分の中には、ビタミンA、ビタミンE、食物繊維、たんぱく質などの良質な栄養素が含まれています。

出し殻を利用した料理は色々作ることができます。レシピサイトなどを参考にして作ってみてください。

緑茶の副作用、注意点

緑茶にはカフェインが含まれているため妊娠中は飲みすぎに気をつけて下さい。

妊娠中は1杯~2杯程度にしましょう。

カフェインの過剰摂取は頭痛、神経質、睡眠障害、嘔吐、下痢、心拍数が上がる、胸やけ、めまい、痙攣などが起きる場合があります。

緑茶に含まれているタンニンは鉄と反応して結びつく性質を持っていますので、鉄不足を招き貧血になる可能性があります。

緑茶サプリメントのような抽出物は、腎不全、肝臓疾患、心血管疾患を持っている方は医師の相談なしに服用してはいけません。

一晩急須に入れっぱなしにすることを宵越し緑茶と言います。

一晩置いてしまったお茶には雑菌が繁殖している可能性が高く腹痛を起こす場合がありますので注意してください。

岡倉天心の茶の本

1906年にニューヨークで、「THE BOOK OF TEA(茶の本)」が発売されました。

著者は美術評論家、思想家である岡倉天心です。

この本は西洋に向け茶の文化や日本文化を発信するだけではなく、人類のあるべき本来の姿を問いただす本です。

物質社会に傾倒していた西洋に対して東洋の精神文化の素晴らしさを伝えている点では、現代の日本人が置き忘れてしまった精神性を取り戻すためにふさわしい本です。

時代を超えて読み継がれるべき一冊になっています。

世界がこれだけ日本茶に夢中になっているのも、岡倉天心の茶の本が当時受け入れられ、その思想が現代まで受け継がれた結果です。

岡倉天心は次の言葉を残しています。

私たち日本人の住居、習慣、衣服や料理、陶磁器、漆器、絵画、そして文学にいたるまで、すべて茶道の影響を受けていないものはない

永遠とは、物質ではなく、精神にしか見出すことのできないものであって、こうした簡素な建物(茶室、数寄屋)はその精神のあらわれなのであり、そうであればこそ、洗練をきわめたほのかな輝きを帯びて、かくも美しいのだ。

茶道は日常生活の俗事の中に存する美しきものを崇拝することに基づく一種の儀式であって、純粋と調和、相互愛の神秘、社会秩序のローマン主義を諄々と教えるものである。

ワインボトルに入った30万円のお茶

誕生日などの祝いごとの行事に欠かせないのが、その場に合った飲物です。

ハレの日のごちそうにあう飲物はたくさんありますが、ワインボトルに入ったお茶をワイングラスで飲むなんて粋だと思いませんか?

販売されているのは緑茶の他、ウーロン茶や紅茶などもあり、茶の銘柄により1本3000円から30万円ほどします。

桐箱に納められ黒いワインンボトルに入った「MASA Super premium」と名がつく水出しの日本茶は1本30万円します。

この看板商品を作っているのが、ロイヤルブルーティージャパン株式会社です。

天皇皇后両陛下はじめ各国のレセプションなどで振る舞われ、高級料理店、高級ホテル、日本航空国際線ファーストクラスなどで飲まれています。

ワインボトルから注がれたお茶は、黄金色に輝き、透明感があり大地の力強さを感じさせてくれる奥行きのある味わいです。

「わが社のお茶が1本30万でも売れる理由」という本も出しており、マーケティングやブランディングに携わる仕事をしている方は参考になる一冊です。

お祝いごと以外にも贈り物として渡したら喜ばれること間違いないです。

お茶の新しい楽しみ方がひとつ増えますね。

最後に

日本の臨済宗の開祖である栄西禅師は、著書「喫茶養生記」の冒頭でこのように述べています。

茶は養生の仙薬なり。延齢の妙術なり

つまりお茶は健康によい薬であり、寿命をのばすための優れた手段であると。

茶は元来、文化であったが時代の流れと共に商品化され茶から思想や美意識が消えてしまいました。

いつの間にか手軽に飲める健康飲料となり、茶に内包している精神性や「わびさび」が忘れ去られようとしています。

置き忘れてしまった精神性、思想を取り戻すために必要なのが、岡倉天心が書いた茶の本なのかもしれません。

ペットボトルに入ったお茶を飲むのも良いかもしれませんが、お茶をいれて飲むことはいつもとは違う時間の流れを感じるはずです。

一杯のお茶に秘められた伝統文化、思想、美意識を感じ取ること。

この感性が日本人に生まれて良かったと思える瞬間なのかもしれません。

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