アジア、ヨーロッパ、北米の温帯地域では数百種類のタンポポが生えています。
タンポポは、強い生命力があるため、アスファルトの裂け目からでも生えてくることもあります。
この身近なタンポポが多くの健康問題を解決するとしたら驚きですよね。
タンポポの根、葉、花には薬効があり、漢方として使用されてきたのをご存知ですか?
タンポポは、古くからその薬効が認められ古代中国やギリシャでは消化の促進、肝臓の治癒、利尿剤として使用されていました。
またアメリカの先住民は、タンポポを水に入れ沸騰させ腎臓病、胸やけ、胃痛の薬として使用してきました。
しかしタンポポは、ヘルスケアの分野で使われていることはあまり知られていません。
タンポポには、多くの健康促進効果があり、癌や糖尿病などにも効果を発揮します。
それでは、身近にあるタンポポの驚きの効果効能を見ていきましょう。
Contents
タンポポに含まれる栄養素
タンポポは多くの栄養素が含まれており、低カロリーです。
以下がタンポポに含まれる栄養素です。
ビタミンB群
ビタミンC
ビタミンD
ビタミンK
カルシウム
カリウム
マンガン
マグネシウム
ミネラル
リン
繊維
鉄
タンポポには、ほうれん草以上のたんぱく質も含まれています。
そしてこれだけの栄養素が含まれているため、皮膚疾患、貧血、血液疾患、うつ病、癌、眼、ダイエットなどにも効果があり、医薬品として何千年もの間、食べられてきました。
タンポポ根の4つの効果効能
画像参照:Breakthrough: Scientists Discover Root That Can Kill 98% of Cancer Cells in Only 48 Hours
①癌細胞と戦う
いくつかの研究は、タンポポの根が癌の予防や治療に有効であることがわかりました。
2011年にカナダのウィンザー大学で行われた研究では、タンポポ根の抽出物が皮膚癌を治療し、わずか48時間で癌細胞が死滅することが判明しました。
別の研究では、タンポポは2日以内に大腸癌細胞の95%を殺すことができました。
タンポポ根は直ちにがん細胞に作用し、それらを分解して新しい適切な細胞に置き換えると言われています。
それだけでなく、前立腺癌、肺癌、乳癌、肝臓癌、白血病などの治療に役立つ可能性が示されています。
癌を治療する化学療法は、あなたの癌細胞だけではなく正常な細胞も無差別に傷つけることで知られています。
しかしタンポポは、毒性がなく癌細胞だけを攻撃し免疫を強化します。
②肝臓の健康促進
沈黙の臓器と呼ばれる肝臓の役割は、大きく分けて3つに分類されています。代謝、解毒、胆汁の分泌の3つが主な役割になります。
しかし細かく役割を細分化していくとその数は、なんと500種類を超えます。
タンポポ根は毒素を排出し、肝臓機能を改善させることが示されています。
そして、胆汁に適切に作用するため、消化器をサポートします。
③コレステロールを低下させる
タンポポ根は、コレステロール値を低下させることが示されています。
動物実験では、タンポポ根が総コレステロールとLDLコレステロールを減少させました。
④免疫を強化する
研究によると、タンポポ根は免疫を向上させることで病気を引き起こす細菌と戦うことが示されています。
抗酸化物質が多く含まれているため、フルーラジカルと戦い、心臓病や癌のリスクを軽減させます。
タンポポの6つの効果効能
①腎臓の健康促進
タンポポは利尿作用があり、腎臓の老廃物、塩分、過剰な水分を排出するのに役立ちます。
フランス語ではタンポポのことをピサンリと呼び、利尿作用があることから「ベッドの中のおしっこ」という意味があります。
②糖尿病の予防
動物実験では、タンポポは血糖値とインスリンを調節するのに役立ちます。
③血圧を下げる
タンポポは利尿を増やすことで血圧が低下します。また、タンポポに含まれる繊維やカリウムも血圧を調節するのに役立ちます。
④抗炎症作用
タンポポには、脂肪酸、植物栄養素、抗酸化物質が含まれているため身体の痛みや腫れなどの炎症を軽減させます。
⑤眼の健康
タンポポの葉には多くのビタミンAが含まれています。ビタミンAの欠乏は場合によっては失明を招くことさえあります。
米国医師会ジャーナルによると、黄斑変性症のリスクを低下させることが示されました。
⑥ダイエット
タンポポは非常に低カロリーです。繊維が多く含まれ、満腹感を刺激します。
また別の研究では、たんぽぽの葉が一部の減量薬と同じように脂肪吸収を抑制することを発見しました。
タンポポの食べ方
タンポポの根、葉、花、全て食用です。
サラダ、スープ、蒸し、ソテー、天ぷら、生のままといつもの野菜のように調理して食べることができます。
タンポポの見つけ方
タンポポは、田舎に行けばどこでも見つかります。都会でも家の庭に生えているかもしれません。
除草剤や農薬が散布されているところは避けて、水でよく洗い流してください。
タンポポ根は、深く掘り引き抜いてみて下さい。こちらもよく洗ってください。
インターネットではたんぽぽ茶、たんぽぽコーヒー、サプリなどが販売されています。
成分表示の欄をよく読み、添加物の少ないものを選んでください。
タンポポの注意点と副作用
たんぽぽは一般的には安全だとさていますが、一部アレルギー反応を起こすことがあります。
ブタクサ、菊、マリーゴールド、カモミール、デイジー、ヤロウなどにアレルギーがある場合は避けましょう。
腫れ、かゆみ、発疹などの症状がでる場合は、すぐに医師に相談してください。
タンポポは、ビタミンKが多く含まれているため、血液凝固に影響を与える可能性があります。
アスピリン、ワルファリンなどの血液凝固阻止剤を使用している方は控えてください。
胃酸や胸やけをひどくする場合もあります。
腎臓、胆嚢、胆石がある場合は医師に相談してから食べてください。
糖尿病や肝臓の薬を服用している方は同じく医師に相談してください。
最後に
タンポポにこれだけの効果効能があることに驚いたんじゃないでしょうか。タンポポは身近にある無料で食べれるスーパーフードです。
ただの雑草だと思って、通り過ぎることはもうできないかもしれませんね。
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