神聖なハーブとして知られるホーリーバジル。
ホーリーバジルは、アダプトゲンと言われるストレス、不安、疲労などへの抵抗力を高める働きのある天然のハーブです。
世界中のハーブは数千種類あると言われていますが、アダプトゲンとして認定されたハーブは、20種類あるかないかです。
アダプトゲンの中には、ウコン、マカ、高麗人参、甘草などの名だたるものが入っていますが、そのひとつにホーリーバジルが入っています。
その薬効のためホーリーバジルは何世紀にも渡り、健康の問題に使用されてきました。
Contents
ホーリーバジル(トゥルシー )について
ホーリーバジルは、3000年前の古代インドから使用されてきた歴史があります。
ヒンディー語ではトゥルシーという名称になります。和名ではカミメボウキ(神目箒)。
主に熱帯気候で育ち、高さは30~60cm、葉には強い香りのあるシソ科の低木です。
アーユルヴェーダでは、ホーリーバジルを「不老不死の薬」と称していて、寿命を伸ばすと信じられていました。
多くの国々では、ホーリーバジルを抗ストレス作用があるとみており、健康促進に利用されています。
ホーリーバジルやトゥルシーという名前にピンとこない方でも、タイ料理のガパオライスなら知っている方も多いかもしれません。
そのガパオライスに加えられている葉がホーリーバジルになります。
ホーリーバジルには薬効があり多くの健康を促進する作用があります。
それではホーリーバジルの効果効能を10個見ていきましょう
ホーリーバジル(トゥルシー )の効果効能10選
①ストレスや不安を和らげる
2014年にJournal of Ayurveda and Integrative Medicineから発表された論文によると、身体的、心理的なストレスを改善できることを示しています。
またJournal of Ayurveda and Integrative Medicineによれば、ホーリーバジルには抗不安薬や抗うつ薬と同等の働きを持っています。
小規模な研究では、ホーリーバジル500mgを1日2回服用した際に、気分の改善が見られました。
ホーリーバジルには、抗酸化作用のあるロスマリン酸とカルノシン酸が含まれているため、フリーラジカルやストレスと戦います。
専門家はホーリーバジルのお茶を飲むことをすすめています。
②ニキビを抑える
ホーリーバジル(トゥルシー )は、ニキビなどの皮膚の炎症を抑えることができます。
ホーリーバジルに含まれているオイゲノールは、主にクローブオイルに代表される成分です。
オイゲノールは、多くの皮膚疾患の治療に役立つと言われています。
International Journal of Cosmetic Scienceで発表された研究では、ホーリーバジルがニキビを自然に治療するかもしれないことを示しています。
③血糖値を下げる
ホーリーバジルは血糖値を下げる働きがあるため、2型糖尿病に役立ちます。
研究によるとホーリーバジルの抽出物を与えたラットは、30日後に血糖値が24%減少しました。
④天然の抗生物質
ホーリーバジルは、抗菌作用、消毒作用があり天然の抗生物質としての役割を持ちます。
そのため、あらゆる種類の細菌、ウィルス、アレルギー物質、真菌から身体を守る働きがあります。
またホーリーバジルは、マラリアの治療やマラリアの原因の蚊の幼虫に対して殺虫効果があるとされています。
⑤呼吸器疾患の緩和
ホーリーバジルに含まれるカンフェン、オイゲノール、シネオールなどの化学成分の作用により喘息、気管支炎などの呼吸器疾患を緩和することに役立ちます。
⑥口腔の健康
ホーリーバジルは、虫歯を引き起こす口中のバクテリアや細菌を抑える働きがあります。
また、口中の癌細胞の成長を止めることに対して効果的であることが研究により示されています。
デンタルケアとして、歯磨き粉にホーリーバジルの精油を1適垂らして歯をみがいてください。
また、毎日1杯のホーリーバジルティーを飲むようにしてください
⑦頭痛を和らげる
ホーリーバジルは、鎮痛作用、鎮静作用があるため頭痛を和らげるのに役立ちます。
頭痛を和らげるために、ホーリーバジルの精油をディフューザーで部屋に拡散させるか、ホーリーバジルのお茶を飲むことをおすすめします。
⑧目の健康
ホーリーバジルは、抗炎症作用があるため目の感染症、結膜炎、白内障に役立つことが知られています。
目の炎症を和らげ、目に関する多くの問題に対処します。
⑨抗がん作用
ホーリーバジルは、自然のがん治療に役立つ可能性があります。
ホーリーバジルに含まれているオイゲノール、ロスマリン酸、アピゲニンなどの成分に抗がん作用があります。
特に肺、肝臓、口腔、皮膚などの癌の成長を抑える可能性があります。
⑩放射線からの保護
Journal of Cancer Research and Therapeuticsに掲載された2016年の研究では、ホーリーバジルが放射線治療によるダメージから保護することがわかりました。
ホーリーバジルの副作用
ホーリーバジルには大きな副作用はありません。
しかし、乳児、妊娠中、授乳中の場合は、安全性がまだ研究されていないため避けた方が良いでしょう。
また妊娠を望んでいる場合も避けて下さい。
血糖値を下げる働きがあるため、2型糖尿病の場合は医師に相談するようにしてください。
血液凝固薬を飲んでいる場合は、血液凝固に影響があるため、注意が必要です。
最後に
アーユルヴェーダでは、ホーリーバジルを「不老不死の薬」と呼び、何世紀にも渡り使用されてきました。
しかし、日本においてはまだまだ、限られた人しか知らないハーブです。
主に、お茶やサプリメントで摂取するのが一般的です。
アダプトゲンと言う言葉が、注目されているため、今後、人気になる可能性を秘めている注目のハーブです。
奇跡のハーブを一度、試してみてください。
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