エルダーベリーはヨーロッパでは石器時代から食用として親しまれていました。
エルダーベリーは、「万能の薬箱」とも呼ばれています。
エルダーベリーの最大の利点が、風邪やインフルエンザの症状を緩和することです。
その他にも、肌の健康から便秘、血圧を下げるなどの効果効能は多岐にわたります。
それではエルダーベリーの6つの効果効能を見ていきましょう。
Contents
【万能の薬箱】エルダーベリーの効果効能6選
①風邪やインフルエンザの改善
エルダーベリーは数百年に渡り、民間薬として使用されてきました。
特に風邪やインフルエンサが近づく季節には、海外ではエルダーベリーから作られたお茶やシロップを手に取っています。
実際にエルダーベリーは、風邪を予防し免疫を高めるために使われてきました。
インフルエンザの様な症状を持つ60人を対象とした研究では、1日4回15mLのエルダーベリーシロップを服用した人は、プラセボ(偽物)のシロップを服用した人より、平均して4日間早く症状が治まりました。
また別の研究では、服用した24時間後に、発熱、頭痛、筋肉痛、鼻づまりなどの症状の改善が報告されました。
②ニキビの予防
エルダーベリーには多くのフラボノイドが含まれているため、抗炎症、抗酸化作用があります。
その為、肌の健康を促進し、ニキビに対して役立ちます。
American Nutrition Association(ANA)は、エルダーベリーが含まれている洗顔料はニキビに役立つと述べています。
③しわの軽減
エルダーベリーは多くのビタミンAが含まれています。
そのため、ANAはエルダーベリーがシミを抑え、しわの予防や軽減する可能性があると述べています。
④日焼け止め
エルダーベリーは紫外線から肌を守る働きがあります。
エルダーベリーが含まれているスキンケア製品は、SPF(紫外線防御指数)が9,88あることがわかりました。
⑤利尿作用
エルダーベリーがラットの排尿と塩分の排出を促したことがわかりました。
しかし、人での研究はまだまだ必要なので、その影響ははっきりわかっていません。
⑥その他
エルダーベリーには多くの食物繊維が含まれています。
そのため、バランスの良い食事とエルダーベリーを心がけることで、下記の予防につながる可能性があります。
・便秘
・血圧を下げる
・免疫強化
・心血管疾患
・大腸がんの予防
・腸機能の改善
・副鼻腔炎の改善
・気管支炎の改善
エルダーベリーの栄養素
エルダーベリー1カップ(200ml)には以下の栄養素が含まれています。
ビタミンC 52.2 mg
カリウム 406 mg
カルシウム 55 mg
葉酸 9 mg
鉄 2.32 mg
食物繊維 10.2 g
エルダーベリーの副作用と注意点
吐き気や下痢を引き起こす可能性があるため、生のエルダーベリーは食べないでください。
アメリカ国立補完統合衛生センター(NCCIH)は、妊娠中、授乳中は摂取を勧めていません。
大きな事故は起きていないようですが、安全であるという十分なデータがないため18歳未満は控えて下さい。
エルダーベリーの種子、葉、樹皮などは有毒物質が含まれているため、製品化されたものを購入しましょう。
いくつかの研究ではエルダーベリーが風邪やインフルエンザを緩和する可能性があることを示していますが、裏付けにはさらなる研究が必要です。
最後に
エルダーベリーはサプリメント、シロップ、お茶、ジャム、ゼリーなどに加工されることが多いですが、日本ではあまり見かける機会はそう多くありません。
ネットなどでは、販売されていますので気になるようであれば試してみてください。
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