片頭痛とは、頭痛の一種です。漢字の通り片側のみに発作的に痛みが生じ、痛みだけではなく吐き気などの症状も伴うことがあります。
日本頭痛学会によると、一次性頭痛の有病率は、片頭痛が人口の5〜10%、緊張型頭痛が人口の約20%いると言われています。これは国民の4人に1人が頭痛に悩んでいるということになります。
片頭痛の原因としてはよく知られている説は、血管説と三叉神経血管説の二つがありますが、最近の研究では、ベーコンやハムなどの加工肉が片頭痛を引き起こす可能性があることがわかってきました。
片頭痛の原因は加工肉?
最近の研究によると加工肉に使われる一般的な食品添加物が、片頭痛を引き起こす細菌の増殖を刺激するということがわかりました。
加工肉、ソーセージ、ベーコンには硝酸塩という添加物が含まれています。
硝酸塩は人の腸内フローラの変化に関与しており、これらの細菌の変化は片頭痛の前兆となりえます。
カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部の研究では、口や腸の細菌の変化によって引き起こされる片頭痛を調べました。
腸と口の細菌の変化によって引き起こされる片頭痛
片頭痛は悪質であり、重度な頭痛だけでなく、めまいや吐き気も伴います。
特に片頭痛は女性の方が影響を受けやすいです。市販されている鎮痛剤は
一時的に痛みを和らげますが、根本的な問題解決とはなりません。
この研究の研究者は、定期的な片頭痛患者が、硝酸塩を口および内臓で処理するということがわかりました。
この研究では、カリフォルニア大学の研究者らが172口腔細菌サンプルとデータベースから得た約2,000の便サンプルを分析しました。
その結果、口腔および糞便の両方において硝酸塩処理細菌を見出しました。
片頭痛を持つ人は、硝酸塩を亜硝酸塩に変えるバクテリアが口腔内や便の中に多い傾向があることがわかりました。
高血圧症の硝酸塩ベースの薬物を服用している患者は、重篤な頭痛を副作用として苦しんでいます。
実際に、これらの投薬を受ける5人の患者のうちの4人は頭痛で苦しんでいます。
片頭痛の対策
加工された肉の摂取量を制限することで、 一酸化窒素濃度が減少して、片頭痛の発病率は当然少なくなることができます。
また、亜硫酸塩などが含まれている赤ワインやチョコ―レートなども片頭痛を引き起こす可能性があります。
そして、赤ワイン、チョコレート、熟成チーズ、漬物などはチラミンというアミノ酸の一種が含まれています。
チラミンが含まれている食品も頭痛の原因にもなりますので、頭痛持ちの方は気をつけた方が良いかもしれませんね。
最後に
ハムや、ソーセージなどの加工肉については、ゆでこぼしだけでも、亜硫酸塩は減少します。
また、ソーセージは切り目を数か所入れて、ゆでこぼすだけでも違ってきます。
生活習慣や食を見直すことによって片頭痛は軽減できると思います。
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