こんぶ(グルタミン酸)とかつお節(イノシン酸)を合わせることで、うま味が増すことは知られています。
これをうま味の相乗効果と呼びますが、単独でうま味成分をとるよりも、うま味を複数組み合わせると味が良くなることから、日本料理では長い間活用されてきました。
食材は組み合わせや食べ合わせなどがあります。その組み合わせにより相乗効果が決まります。
その中でも唐辛子と生姜の組み合わせは、多くの利益をもたらしてくれるかもしれません。
唐辛子と生姜は、個々での研究は多くされていますが、二つを一緒に食べた場合の研究はあまりないのが現状です。
Journal of Agricultural and Food Chemistryに掲載された研究では、唐辛子と生姜を一緒に食べることにより多くの利益をもたらしてくれることがわかりました。
それでは、唐辛子と生姜の素晴らしい相乗効果を見ていきましょう。
Contents
唐辛子と生姜の主要な成分と効能
唐辛子の主要な成分はカプサイシンになり、生姜の主要な成分は6-ジンゲロールになります。
特に生姜に含まれる6-ジンゲロールは強力な抗がん作用を有していることが示されています。
一部の研究者の間では唐辛子の成分であるカプサイシンが癌を引き起こす可能性があると示唆しています。
しかし、下記の研究により生姜と一緒に食べることで癌を抑える働きがわかりました。
唐辛子と生姜の驚きの研究結果
アメリカ化学会(ACS)の研究では、肺がんにかかりやすいマウスを対象に、唐辛子の成分のカプサイシンを与えたマウス、生姜の成分の6-ジンゲロールを与えたマウス、両方の成分を与えたマウスの3つのグループに分けました。
研究結果は、カプサイシン(唐辛子)を与えられたマウスの全てに肺がんを発症しました。
一方、6-ジンゲロール(生姜)を与えたマウスは半分だけが発症しました。
カプサイシン(唐辛子)と6-ジンゲロール(生姜)の組み合わせを与えられたマウスは20%発症しました。
抗がん作用がある生姜を食べることに加え、唐辛子を組み合わせることで相乗効果が生まれ、さらなる抗がん作用が生まれることが結論づけられました。
唐辛子と生姜の5つの効果効能
①ダイエット
唐辛子に含まれるカプサイシンはカロリーを消費させ代謝を改善させることが示されています。
②心臓の健康
唐辛子と生姜は悪玉コレステロールを下げることできます。
また唐辛子には血管拡張作用があるため血流がよくなります。
③消化の改善
唐辛子に含まれるカプサイシンは消化改善に役立ちます。
胃酸の中和や消化に必要な唾液や胆汁を作るのに役立ちます。
④風邪、インフルエンザの予防
唐辛子は多くの抗酸化物質が含まれています。そのため免疫が強化され、風邪やインフルエンザの予防に役立ちます。
⑤吐き気の軽減
生姜は吐き気を催す際に効果的です。
生姜は船酔いなどの吐き気の軽減に長い間使用されていて、薬と同等の作用があることがわかっています。
生姜の効果効能についての詳しい記事は下記を参考にしてください。
最後に
相乗効果のある食べ物の組み合わせは多くあります。
下記を一度試してみてもいいかもしれません。
生姜や唐辛子を食べるときは、両方を組み合わせてから取るようにすることを意識してみてください。
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