悩みや苦しみと向き合うことで、人は成長していきます。
自分自身と向き合う方法として、瞑想やマインドフルネスがありますが、向き合えば向き合うほど答えが見つからないということはありませんか。
そこでブッダの教えを学ぶことで、あなたが求めていた答えや真理がわかるようになるかもしれません。
本書は、あなたの悩みや苦しみが和らぐ心の取扱い説明書です。
ブッダについて
ブッダは仏教の開祖といわれています。
日本では、「お釈迦さま」、「釈尊」、「仏様」と呼ばれています。
本書は、ブッダの肉声に近い仏典と言われている「原始仏典」を、現代の日本人にわかるように書かれています。
そして、ブッダが具体的に説いた「法」を、30項目に分類しています。
法とは、「人の行いを支えるもの」のことを言い、その他の意味として真理、道理、教え、物事、現象などがあります。
ブッダが数多く残した教えを知ることができるので、人生の迷いや岐路に立たされた時に、ひとつの指針として役立てることができます。
この記事では、ブッダの大切な教えを3つに絞り解説していきます。
ライオンが吠えるようにブッダは教えを説いている
1.諸行無常を理解する
あらゆるものは常に変化し続けています。
あなたの細胞や気持ち。美しい自然。空。雲。常に変わり続けています。
ブッダは下記のように残しています。
「一切の形成されたものは無常である」(諸行無常)と明らかな知慧をもって観るときに、ひとは苦しみから遠ざかり離れる。これこそ人が清らかになる道である。
あなたの悩みや苦しみは一生続くわけではないので、そこまで思いつめることはないことを教えてくれています。
また、いつまでも執着することや、後悔を引きずることも良くありません。
万物は常に変化し続けるということを理解することで、苦しみも遠ざかることを教えてくれています。
2.食事の量について
生活習慣病の多くは食べ過ぎが原因と言われていますが、世間は1日3食しっかり食べなさいと言います。
しかし、断食やファスティングの影響が強まり、1日1食、2食という方も増えています。
食べないことで、サーチュイン遺伝子が働き、全身の細胞が若返るということもわかってきました。
ブッダも少食の大切さを説いています。
つねに心を落ち着けて、食物を得ても食事の量を「節することを」知っている人にとっては、諸々の「苦痛の」感覚は弱まってゆく。
また、足るを知り、できるだけ質素な暮らしをすることも大切であると述べています。
江戸時代の観相家であった水野南北氏は、「食は運命を左右する」という本の中で、「運命の吉凶は食で決まる」とも述べています。
食べ過ぎは、物事が順調に行かないため、少食こそが人生をより良いものにしていくと主張しています。
いくら主食が良いといっても、食卓にあがるものが加工品だったら意味がないので気をつけたいですね。
3.真の自己に目覚める
他人に頼ると、自分の行動に責任を持って生きることができなくなってしまいます。
ブッダは他人を「拠り所」にするのではなく「法を拠り所としなさい」と言います。
法を拠り所にすることで、自分自身を見失っている人の支えになります。
自分自身を信じる心が大切であり、真の自己を知ることで考え方や価値観が変わります。
この真の自己に目覚めた人には3つの変化が起きると言います。
・自分に、生きる意味があることに気づく
・自分の命の尊さに気づく
・自分と同じように、他者の命の尊さにも気づく
真の自己に目覚め、法を拠り所とすると最高の境地に達することができると言います。
このことを、「自帰依・法帰依」と呼ぶようです。
自分が生まれてきた意味を知ること。命の尊さに気づくこと。
これを知ることができたら、人生は素晴らしいものに発展していきますね。
最後に
人は悩みや苦しみに直面したとき、外側に救いを求めてしまいます。
しかし、それでは解決には繋がりません。本当の答えは、内側にあるからです。
答えを探していて迷いそうになったら、本書を手に取ってください。
あなたの答えがきっと書かれているに違いありません。
法に目覚める30の要点とあなたの今起きている問題や葛藤を照らし合わせてください。
ブッダの教えを知ることで、たくさんの気づきやヒントを見つけることができます。
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