家族と先祖のつながりから生きやすさを導く日本一の専門家の鈴木たかです。
前回の記事では、「家系システム」というテーマで、家系全体をひとつの「システム」として捉える視点についてお話ししました。
今回は、家系にはどのような問題が起きるのかまた問題が繰り返されないためにはどうしたらいいのかというテーマで進めていきたいと思います。
Contents
Q10.家系に起きる主な問題とはどのようなものがありますか?
A.
1. 同じ病気が代々続く
家系の中で、特定の病気が世代を越えて繰り返し現れることがあります。
これは、単なる身体的な遺伝だけでは説明できません。
その背後には、抑え込まれた感情や固定化された生き方のパターンが影響している場合があります。
病気は時に、「そのまま進んではいけない」という方向転換のサインとして現れ、本人や家系全体に深い気づきを促します。
2. 人間関係のパターンが似る
DV(家庭内暴力)、依存関係、孤立、裏切り…。
こうした人間関係の繰り返しは、偶然ではありません。
感情をどう扱うか、衝突や距離感をどう取るかといった「関係の作り方」が、無意識のうちに代々受け継がれていきます。
結果として、先祖が抱えていた未解消の感情や痛みが、同じような形で再び現れるのです。
3. 離婚・再婚の連鎖
離婚や再婚が家系に多く見られる場合、その根には「愛すること」や「別れること」にまつわる未解決のテーマがあります。
結婚生活を通して学ぶべき課題、愛の形に対する誤解や恐れが受け継がれ、無意識のうちに同じ選択や結果を引き寄せてしまうのです。
4. お金にまつわる問題が続く
浪費や借金、極端な節約やお金の滞りなど、お金に関するパターンも家系で繰り返されることがあります。
そこには「お金は汚い」「豊かさは失うもの」といった無意識の思い込みや、お金に対する罪悪感・不足感が深く影響しています。
5. 子どもの不登校や引きこもり
家系において、子どもが不登校や引きこもりになる場合、その背景には家族全体のバランスを保つための「無意識の役割」が隠れています。
子どもは自らの行動を通して、家族が見て見ぬふりをしてきた感情や緊張を表面化させ、家系に流れる抑圧や感情の封印を代弁しているのです。
参考記事
6. 事故や事件の繰り返し
特定の年齢や場所で事故や事件が繰り返されることがあります。
それは単なる不運ではなく、「この出来事を通して何かを見つめ直してほしい」という家系からのメッセージかもしれません。
その背景には、過去の世代での衝撃的な体験や、未解消の恐れや怒りが刻まれていることがあります。
Q11.家系は同じようなことがなぜ繰り返されるのでしょうか?
A.
家系で似た出来事や問題が代々繰り返されるのは、単なる偶然ではありません。
その背景には、大きく分けて以下のような理由があります。
1. 未消化の感情や体験の引き継ぎ
先祖が抱えた怒り、悲しみ、恐れ、後悔など、強い感情は解消されないまま家系に残ります。
それは次の世代へと無意識に受け渡され、誰かがその感情と向き合うまで、同じテーマが繰り返されます。
2. 「家系の脚本」に沿った無意識の行動
家系には、代々共通する「無意識の設計図=脚本」があります。
たとえば「男性は家族を守れない」「女性は苦労してこそ価値がある」などの思い込み。
この脚本に沿って人は相手を選び、仕事を選び行動し、結果的に同じ出来事を招きます。
3. 家系全体のバランスを保つため
家族や家系は、一つのシステムとしてバランスを取ろうとします。
ある世代で極端な偏り(権力、富、抑圧など)が起こると、別の世代でそれを打ち消すような出来事が起こります。
この揺り戻しも「繰り返し」の一因です。
Q.13 家系で同じことを繰り返さないためにすべきこと何ですか?

1. パターンを見抜く
まずは家系を振り返り、繰り返されている出来事やテーマを洗い出します。
病気、離婚、事故、お金の問題、人間関係など。
どんな出来事が共通しているかを紙に書き出してみましょう。
「見える化」することで、無意識のパターンが浮かび上がります。
2. 感情のルーツをたどる
繰り返しの背景には、解消されていない感情があります。
「誰がどんな思いを抱えていたのか」
「その時、何を言えずに飲み込んだのか」
先祖や家族の物語に耳を傾け、感情の根を探ります。
3. 客観的に見るようにする
起きた出来事を客観的にみることができないため、目の前のことに反応してしまう訳です。
主観的に見ると感情的になりやすくなるため、相手と葛藤が生まれてしまう可能性が高くなります。
客観的視点の獲得が家系にとっては、とても重要なことです。
5. 新しい選択をする
同じ出来事が訪れたとき、これまでと違う行動を取ること。
「これまでなら我慢していたけど、今回は断る」
「これまでなら諦めていたけど、今回は挑戦する」
小さな選択と行動によって、家系の脚本が変わっていきます。
実際に私からセッションを受けて1~5を実践したことで、家系にどのようなパターンが流れていているかを理解することで、思考のクセの改善、人間関係の改善、不登校の改善、症状の改善など大きな変化を体験した方は多いです。
また長年、不安や恐れを感じていて、一歩踏み出せなかった方も不安や恐れなく挑戦することができたと嬉しい声を頂いています。
Q14.家族の中で家系の影響を受けていない人がいるのはなぜですか?
A.
基本的に家族は全員、家系に流れている脚本の影響を受けます。
しかし、影響が大きく出る人とあまり影響が出ない人がいるのは、無意識に家族全体でバランスを取っているためです。
例えば、ある人は「課題を体現する役割」、別の人は「バランスを取る役割」を担います。
後者は、家系の影響が薄まります。
大きく影響を受けている人は、病気、人間関係、お金などの問題を抱えやすいです。
Q15.家系の影響を大きく受けてしまっている場合はどうしたらよいですか
A.あなたの問題は、あなたの問題ではなく先祖の未完了な問題です。
先祖の未完了な過去や未消化な感情が世代を超えて目の前の問題としてあなたの前に来ている訳です。
そのため、あなたが家系全体の代表者という想いで目の前の問題を取り組むことによって、あなたの人生が大きく変化していきます。
同時に、先祖の未消化な感情が癒されます。
あなたの問題はあなたの問題ではなく、家系全体の問題として捉えて解決していくことです。
次回へ続きます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
家系の中で、自分がどんな役割を担っているのか。
影響を強く受けているのか、それとも外から見守る立場なのか。
それを知ることは、これからの人生の方向を定める羅針盤になります。
家系で同じことを繰り返さないため、あなた本来の選択を取り戻すために、家系の流れている脚本を読み解くセッションで、あなたの家系について深く考えてみてはどうですか。
「なぜ同じことが繰り返されるのか?」
「この問題の奥に、何が隠れているのか?」
そう感じた方は、もしかしたら今が家系の脚本に気づくタイミングかもしれません。
気づきの扉を、そっと開いてみませんか?
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